2023/12/29

【超有望】私たちは世界最速で宇宙のロードサービスを実現する

NewsPicks 記者
あなたは、高速道路での移動中にクルマが故障したことがあるだろうか。
そんなときにすぐに駆けつけてくれるサービスがJAFなど「ロードサービス」と呼ばれる存在なのだが、今、これを「宇宙」に作ろうという野心的なビジネスが動いている。
それが2013年創業の宇宙スタートアップ、アストロスケールだ。
彼らが目指すのは宇宙を飛び交うゴミの除去や、人工衛星の寿命延長サービス。すでに世界5カ国で事業を展開し、約500人の従業員を抱える。
評価額は23年10月時点で、1263億円(出典:INITIAL)と大台を超えており、来たる24年には実用化に向けた大きな一歩となる人工衛星を打ち上げる予定だ。
実は、アストロスケールはその人材登用も大胆だ。
その象徴が、現在上級副社長の伊藤美樹氏。彼女は、マネジメント未経験の状態から日本法人の代表取締役社長兼エンジニアとして採用され、今も同社のプロジェクトを着実に前進させている。
その伊藤氏に、アストロスケールが目指す未来と、不確実性の時代を切り開く宇宙ビジネスの可能性について聞いた。
INDEX
  • すでにゴミだらけ
  • 「はとバス」サイズも
  • 4浪も「有意義な時間」
  • 「社長やらない?」
  • 本物のデブリ除去へ

すでにゴミだらけ

──アストロスケールは、何を実現しようとしている企業ですか。