【地方の雄】48年連続成長。「年輪経営」の哲学が奥深い
- 「いい会社をつくりましょう」
- 何があっても「全員昇給」
- 幸福の鍵は「人間関係」
- 「言行一致」できているか
- 「伝説の経営者」登場
- バカにされても、言うよ
- 苦労は無駄にならない
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「まだ時間ある?蕎麦でも、食べていかんか?」
インタビューが終わった後、最高顧問に昼食に誘ってもらい一緒に蕎麦を食べながらの会話が印象に残っています。
ーー顧問は自己顕示欲って、ありますか?
「自己顕示欲は、あるよ。人間だから。もっと別の業界で社長をしていたら…、なんて思うこともある。でも、それで良いんだと思う。自己顕示欲と付き合いながら、他人を憂いて思いやる。その人を思いたいという気持ちが、大切なんじゃないかな」
千代の富士が(確か)1,000勝を果たしてその努力が称賛されているとき、立川談志師匠は「奴は、それぐらい勝たないと気持ち悪かったんだ」といったそうです。企業文化もそうかなとずっと考えています。「〇〇をする」ではなく「〇〇をしないと気持ち悪い」。「する」「しなくてはならない」と言っている会社はいくらでも言い訳ができるので。
ちなみに日米の比較でアメリカはレイオフができるから、というのがありますが「人件費を削って経営するのであれば、サルでもできる」という指摘はグサッときます。また「数字が一番わかりやすく、反論されにくいですからね」点も、反論されないことがいつの間にか経営の目的になっていないかといいう意味で深いと思いました。示唆の多いいい記事と思いました。
記事を読みながら思ったのは、律するチカラの重要さや、本来的な意味での優しさの重要さ。
伊那食品は、会社として律することができているのだと思う。『世の中に「いいこと」をする』という部分に表れているように、そういった例が身近でそうなりたい、そうなると幸せだという事例がある。昇給をするためにどうすればいいと必死で仕事を律する。「赤字っていうのは、実に罪深いな」という代表の言葉も印象的。
一方で、大部分の会社は赤字であったり、成長し続けるわけでもなければ、昇給し続けるわけでもない。
そこに対して、昔はバンクガバナンスがあった(ちゃんとガバナンスが効いていたか、は別として)。また上場による株主ガバナンスも一つの律し方。
ただ、これらはお金を通じての律し方でもある。それは大部分の人間が弱いし、また目に見えるものの方が律しやすいからだと思う。簡単だし実効性はあるが、お金に振り回されると不幸せな人も出てくるというのはまさに。
そして優しさというのは、人を憂うる。憂うるは心配する。本気で怒るとか律するとかも優しさの在り方。そのためには、カッコたる自分たちの文化、信念・理念が必要。
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