【提言】観光立国ニッポンに、どうしても言いたいこと
地域文化、資源の食い逃げが続けば、観光ビジネスは維持できません。
- ローカル“原理主義”な宿
- 地域資源の「食い逃げ」だ
- 都会から見えない「現実」
- 星野リゾートってどうなの?
- 偽物は、いつかバレる
- 国家戦略に関わる重要テーマ
地域文化、資源の食い逃げが続けば、観光ビジネスは維持できません。
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岩佐さんは地方の持つ元来の文化、土地の力を生かしたメディアからスタートし、宿そのもの体験そのものをメディア化する挑戦をされてきている。里山十帖は開業の際にお声がけいただき現地にいって「春の木の樹液」からスタートしたときには震え、宿のファンになった。A5級のブランド和牛がなくても、マグロがなくても十分にその土地の良さがあるのです。
その後も離れができた際にもお邪魔し、一緒に二泊三日で岩佐さんたちが共に再生する仲間たちの店をご案内頂いたが、そのときはまちのファンになった。特に龍寿しで食べた「なすの寿司」の完成度の高さは未だにあのときのコースで一番際立ったにぎりだった。
何か私達が固定観念で持つ日本の「特別」は近現代に形成された薄い価値観によるところが多い。もっと深く、地味で、説明をされなければわからない、地元の人ですら日常や当たり前で気づかぬハイコンテクストなものが日本の地方には数百年、数千年の歴史で形成されていたりする。
そこが次の日本の成長力の源泉だ。
文化資本の重要性テーマに取材に行ったのですが、話は観光業の未来に展開し、岩佐さんの熱い思いを伺うことができました。
僕自身、バブルもスキーブームもリアルでは経験しておらず、その結果生まれた廃墟などについても話で聞くだけで、東京で暮らしていると目にする機会がありません。つまり、自分には関係がないと思っていました。
しかし、もしまた同じことが起こるリスクがあるのだとしたら、しかもバブルを知らない世代が次々にビジネスを始めていく中においては、過去の教訓をいかすという意味で、岩佐さんの警鐘を広く伝えたいなと思いました。
京都の某銀行の方がおっしゃってましたが、日本人に不動産売却すると古い建物壊して新しいマンションとかにしてしまうケースが多い一方で、外国人が購入すると昔ながらの風情を残したままリフォームすることが多いので、下手に日本人に売却するよりも京都の風情が残るかもだそうです。
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