2023/12/12

【激白】大正製薬のMBO価格は「さすがに安すぎる」

NewsPicks 金融ジャーナリスト
栄養ドリンク剤「リポビタンD」でおなじみの大正製薬ホールディングス(HD)が、MBO(経営陣による買収)で非上場化する方針を11月24日に発表した。
大正製薬HDの時価総額は現在約7300億円。MBOが実現すれば、日本では過去最大の規模になる。
しかし、株式の買い取り価格について、既存株主側に立つマネックス・グループ傘下のカタリスト投資顧問が反発。「少数株主を軽視している。納得できる水準ではない」と批判を強めている。
大正製薬HDはなぜ、上場を廃止しようとしているのか、そして何を既存株主側と争っているのか。
NewsPicks編集部は、大正製薬HDを批判する既存株主側の当事者であるカタリスト投資顧問の平野太郎社長を直撃。当事者の声に耳を傾けつつ、大正製薬HDのMBOの問題点を整理していく。
INDEX
  • 同族企業に「逆風」
  • MBOは「当然の帰結」
  • PBR1倍割れで買収
  • 少数株主は「強制退去」

同族企業に「逆風」