(ブルームバーグ): 大正製薬ホールディングスは24日、マネジメント・バイアウト(MBO)で上場廃止する見通しだと発表した。公開買い付け(TOB)価格は1株8620円となる。

TOBは、同社副社長の上原茂氏が所有する会社を通じて実施する。同氏は上原明社長の息子。買い付け期間は27日から2024年1月15日まで。買い付け株数の下限は所有割合66.57%(約5465万株)で上限は設けていない。ブルームバーグ・ニュースの計算によると、買い付け価格は大正製薬Hの同日終値を55%上回る。

薬価制度改革や開発難易度の上昇など、同社を取り巻く環境が厳しい中、中長期的な目線での経営が求められていると、非公開化を目指す意図を説明した。

グループの持続的な成長を実現させるために、具体的にはセルフメディケーション事業における営業体制の抜本的な見直しや自社ECサイトの拡大、海外事業における製品ポートフォリオの拡大及び事業の拡大に向けた投資などに取り組んでいくという。

同社は説明資料で、医薬品・ヘルスケアビジネスについて、医者の処方箋なしにドラッグストアなどで購入できるOTC医薬品の海外市場、特にアジア市場でのビジネスチャンスが大きいと説明している。

同社は子会社を通じて、ドリンク剤「リポビタンD」や総合感冒薬「パブロン」などを販売している。

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