「先天梅毒」急増で「診療の手引き」作成 日本小児感染症学会
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先天梅毒は、妊婦さんが梅毒の治療をしても防ぎきれないことがあります。
ですが、先天梅毒を防ぐためにできることがあります。
・妊活開始前にパートナーと2人で性感染症の検査を受け、必要があれば妊活開始前に治療をしておく
・妊活中にパートナー以外の人と性交渉しない
当たり前のことと思われるかもしれませんが、これに尽きます。
もちろんそれでも、思いがけず妊娠するケースで妊婦さんが梅毒に感染しているということがあり得てはしまいますが、
防げるケースは防ぐところから。
梅毒についてちょうどこちらに書いたところなのこちらもご参考に↓
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=23130梅毒はトレポネーマと呼ばれる種類の細菌の感染症です。新型コロナウイルスが飛沫で感染が広がっていくのとは大きく異なり、この感染症の主要な感染経路は性交渉になります。
梅毒が少し厄介なところは、感染初期の症状が比較的軽いことも多く、治療を受けていなくても症状が自然に改善するため、「自然に治った」と勘違いして、しかるべき検査や治療の機会を逸してしまうことがあることです。初期の症状としては、性器の周囲の皮膚の硬いしこりやその部位での潰瘍などが挙げられます。しこりができても痛みなどの症状が出ないことが多いため、様子を見られてしまうことも多いのです。
そのまま無治療のまま経過してしまうと、後に心臓•血管や脳神経の重大な合併症につながる恐れがあります。コンドーム使用などの予防手段とともに、おかしいなと感じたら、症状が軽くても検査に行くというアクションが大切です。過去最多の梅毒患者数を記録しています。梅毒患者が多いということは、他の性感染症も広まっている証拠であり、広く啓蒙して、拡大を抑える必要があります。
覚えておいて欲しいのは、梅毒は自然治癒しないので、皮膚の症状が消えても徐々に進行しているということです。最も進行すると、脳や大動脈に影響を与えるので、命に関わります。
実は、性感染症の治療はあまり一般的に行われているわけではないので、梅毒患者が来て、どの様に対処すれば良いかわからないという医師が少なからずいます。こう言った手引きを作成して啓蒙する事で、多くの医師が梅毒治療に参加できる様になる可能性があります。
少しでも気になる方、時間がある方は是非医療機関や保健所に連絡をして、検査をしてみましょう。陰性なら安心ですし、陽性なら治療すればおしまいです。
今が大事な時期なので、ここで押さえ込む必要があります。