Picks
34フォロー
13384フォロワー
「飲む中絶薬」初めて承認へ――産婦人科医「スッと中絶されるわけではない」指摘も、増える選択肢 これまで申請なしナゼ?
日テレNEWS
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
こちら、産婦人科医として番組にコメントを寄せました。手術ではなく飲み薬、ということで「負担が軽い」のでは、と思われていますが、 飲めばスッと中絶されるわけではなく、中絶、つまり子宮内の妊娠組織を子宮外へだすための手段が、手術か飲み薬か、ということなので、入院不要で処方されると、自宅で腹痛や出血に自分で対応することになります。 一方で、手術は体への負担が大きく安全性に欠けるとよく言われますが、麻酔がかかっている間に短時間で処置が終わり、しかも日本の中絶手術の技術は高く、決して危険な手術ではありません。そういう背景もあり、これまで申請されてこなかったと思われます。 選択肢が増えることはよいことですが、イメージではなく実質的に女性にとって負担の少ない形で運用されることを期待します。そして男性も、妊娠や中絶の負担を女性にだけ負わせることのない社会になるためには包括的性教育が欠かせません。 そしてどれだけ中絶の負担が軽くなろうとも、中絶したくてする女性はいませんので、望まない妊娠を防ぐための避妊も大事。日本では避妊は男性がするもの、男性にしてもらうもの、というイメージが強いですが、実際には、女性自身が行う避妊法の方が避妊効果も高いですし、男性に左右されることがありません。そういう知識もちゃんと知られていくべきと思います。
飲む中絶薬を承認へ 妊娠9週0日まで対象、手術以外の選択も可能に
朝日新聞デジタル
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
中絶法の選択肢が増えたのはよきこと。価格や、入院が必要かどうか、配偶者の同意が必要かなど、実際の運用が気になります。 負担が軽いとよく言われますが、飲み薬だからといって、飲めばスッと中絶されるわけではないので、自宅で腹痛や出血に自分で対応するのと、麻酔がかかっている間に処置が終わるのとを比較した時に、経口中絶薬という選択肢があったとしても、手術を選択する人もいるとは思います。 経口中絶薬が使えるようになっても、もちろんそもそも望まない妊娠を防ぐことは大事で、からだの自己決定権が女性自身にあり、そのための手段(ピルや子宮内避妊具)もある、ということはもっと知られてほしいです。 また、男性も、妊娠や中絶の負担を女性だけに担わせることのないように、お互いのことを尊重して頂きたいですし、そういったことを学ぶ包括的性教育も重要です。 さらに、日本では避妊や中絶が自費ですが、そこも改善が必要です。 なお、日本でなかなか承認されなかったという誤解が時折ありますが、「認めてこなかった」のではなく、(ニーズがなかったため)「(製薬会社からの)承認申請がなかった」からです。 申請されたのが2021年12月ですので、申請しているのになかなか承認されない、というわけではありません。 ではなぜ申請されてこなかったかというと、主に2つ大きな理由があり、 ・日本の中絶手術の技術が高く、安全かつ負担が少なく手術されてきた ・手術であれば短時間で中絶が完了するのですが、経口中絶薬の場合は中絶に至るまで数日かかる可能性もあり、医療現場の負担が増える可能性がある などの理由から、大きなニーズがなかったかと推測します。
54Picks
パリス・ヒルトンがママに! 代理出産で男児誕生に「最高のお母さんになるわ」と祝福殺到(スポーツ報知)
Yahoo!ニュース
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
まずは無事のご誕生おめでとうございます。今回のケースは、パリスさんとパートナーとの受精卵を代理母に胚移植し代理出産する、という形ですが、なぜ代理出産を選択したのかは記事からは明らかではありません。 日本では、向井亜紀さんが米国で代理出産されたのが記憶にある方も多いかと思いますが、向井亜紀さんの場合はがん治療のために子宮摘出されたため、自分と血のつながった子をもつ方法が代理出産しかありませんでした。 日本では代理出産は日本産科婦人科学会が認めていないため、子宮がない女性が自分と血のつながった子を授かる方法がありません。子宮移植の臨床試験が今後日本でも行われる見込みですが、現状、がん治療後の方はその対象となっていません。 もちろん妊娠出産は母体にもリスクを伴うものであり、代理出産自体がcontroversialであるのはその通りですが、日本で禁止をしても、必要としている人がいる限り、その方たちが海外へ流出するだけです。であれば、ただ禁止をするのではなく、どういう形でなら運用できるのかをしっかり議論する必要があるかと思います。 この件に限らずですが、医学や科学の進歩により選択肢が増えている中で、倫理的議論と法整備が並行してなされていく必要があると感じます。
2Picks
「異次元の少子化対策」で児童手当や保育どうなる? 政府が議論開始
朝日新聞デジタル
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
>昨年末に政府の全世代型社会保障構築会議で取りまとめた報告書では、児童手当拡充の検討は、手薄とされる0~2歳児に向けた支援策などの後に位置づけられていた。  ただ、内閣支持率は低迷。首相は、国民生活により身近な政策に取り組む姿勢を示すことで政権浮揚を狙うというシナリオを描き、児童手当の拡充の検討を早めた。 記事の内容が本当なら、結局、少子化対策が最優先ではなく結局支持率のために少子化対策的な政策を利用しているだけでは。 児童手当を増やすだけでは、結局育児支援にしかならず少子化対策には効果がなかったということになりけねないですし、もちろんどの政策も確実に有効というものはないですが、せめて保育料や給食費教材費無料など、確実に子どものことに使われる形での支援にする方が、世の中からも理解されるのではないでしょうか。 人間の心理として、手当はあるけどいろいろ出費がある、よりも、子育てに(基本的な部分は)お金がかかりません、という方が心理的負担が少ないのでは。 少なくとも、大きな財源を確保して異次元の政策をとるからには、有識者だけで話し合って政策を決めるのではなく、あとなにがあればもう1人産もうと思うかなどの調査を踏まえて、政策の根拠も示して説得力のある形で提示してほしいと思います。
5Picks
NORMAL