2023/11/21

【全貌理解】MS入社、アルトマンの「激動60時間」を整理する

3日前、誰がこんな展開を予想しただろうか──。
ChatGPTで世界を席巻するAI界のスーパースター、サム・アルトマンが、自身がCEOを務めるOpenAIから追放されてからちょうど60時間、事態は、想像もつかぬ顛末を迎えることになった。
我々は、サム・アルトマンとグレッグ・ブロックマンが同僚とともにマイクロソフトに入社し、新たな先進AIリサーチチームを率いるというニュースを共有できることを非常にうれしく思います。
マイクロソフトのサティア・ナデラCEOが米19日夜、突如、X(旧ツイッター)で、アルトマンらの入社を発表したのだ。
マイクロソフトといえば、OpenAIに総額100億ドル(1.5兆円)を出資し、49%の株式を握る大株主であり、その蜜月はナデラとアルトマンという両リーダーが構築してきた。
それだけに、(出資先の)OpenAIを変えられないなら、自社にアルトマンと周辺人材を全部引き抜く、という大胆すぎるのに理もあるナデラの「最強の一手」に、テック業界も沸き立った。
とはいえ、これでさえ、今回の騒動の「結末」にはならないかもしれない。
それほどまでに、米国では、深夜から未明にかけて、アルトマン解任とOpenAI取締役会をめぐる事態は、まだまだ動き続けている。
その全貌を理解するために、この激動の60時間を時系列で整理し、今後の展開を見通してみた。
INDEX
  • 11月17日(金):電光石火の「追放劇」
  • 11月18日(土):サムを呼び戻せ!
  • 11月19日(日):急転直下の「MS転身」
  • 11月20日(月):大量退職。深まるミステリー

11月17日(金):電光石火の「追放劇」

  • 11月17日午後0時28分OpenAIが「リーダー交代」というブログを投稿する。