Weekly Briefing(ランキング編)
「8割は課長にさえなれない時代」ピッカーからの反応は?
2015/4/13
Weekly Briefingでは毎日、ビジネス・経済、メディア・コンテンツ、ワークスタイル、デザイン、スポーツ、中国・アジアなど分野別に、1週間の注目ニュースをピックアップ。月曜日は、NewsPicks内でPickされた記事やコンテンツのランキングを集計し発表。今回は4/5(日)〜4/11(土)までのPick数トップ20と、有料記事のPick数トップ10、それに付随したコメントを紹介する。※Pick数は4/12集計時の数値です。
Pick数ランキング(総合)
1位・1137pick:新社会人が読んでおくべき記事15選
2位・843pick:「8割は課長にさえなれない時代」到来か
3位・806pick:なぜホリエモンは努力を隠すのか – 茂木 健一郎:世界一の発想法
4位・638pick:堀江貴文氏のゲームチェンジャー論「世界を変える人に共通点はない。ただダメなケースは決まってる」【特集:New Order】
5位・624pick:「iPhone」がもうかる本当の理由
6位・597pick:新入社員必読!元マッキンゼー社員が教える仕事のスピードを驚異的に高める方法!
7位・596pick:スタバ、米従業員の大学授業料を全額負担へ
8位・562pick:クリエイティブなコンテンツを創るための「5つの融合」
9位・541pick:【Vol.2】日本人は「意識高い系」ですら、全然努力していない
10位・520pick:グーグルについてすべての人が知っておくべきこと
11位・499pick:外資系は仕事メールの仕方が効率的すぎて英語便利だなと感じた – うさもふ
12位・487pick:LINE元社長・森川氏の次なる挑戦は動画メディア——5億円を調達し、女性向けの「C Channel」で世界を視野に
13位・465pick:行動経済学に学ぶシゴトの本質。IKEA効果とやりがい。
14位・447pick:勉強になる!おすすめ漫画ベスト15 ~ 稀に役立つ豆知識
15位・442pick:18時で全員退社、それでも160%の業績を上げ続けるECサイト「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムにみる働き方
16位・437pick:一流の経営者はデータの向こうに現場が見える(上) – Y!ニュース BUSINESS
17位・427pick:激安、1回100円以下も登場 オンライン英会話比較
18位・423pick:元エリート金融マンがJ2のクラブ経営に挑む、「観客を呼ぶ」ための4つの作戦
19位・417pick:ルールだらけの日本の働き方は創造性を遠ざけ、楽しさを破壊している
20位・407pick:「パーフェクトなアイデアなんて待つな」、Dropbox創業者が若い起業家へ送る言葉
Pick数ランキング(有料)
1位・176pick:金持ちにはシンガポールが最高、庶民には日本が最高
2位・98pick:【第1話】AVから英会話まで。DMM絶好調の秘訣は「亀チョク」にあり
3位・73pick:パニック発作で10カ月休職。復職したが、「普通の業務量」は無理
4位・72pick:【第9話】僕がユニクロ社長を断った理由
5位・71pick:フリーランスと会社員どっちがトクか?
6位・70pick:東大とスタンフォード、どちらに行くべきか?
7位・50pick:リストラで社内の雰囲気は最悪、転職したほうがいいですか?
8位・49pick:エンジェル投資家は、カネだけでなく、知恵も人も出す
9位・49pick:【第10話】「リヴァンプ」創業、ガン闘病を経て思うこと
10位・42pick:ディベートで大事なのは「反対側からも考える力」
ランキングを受けて
今回は、総合2位の「8割は課長にさえなれない時代」到来かを取り上げる。
こちらの記事はソニーやパナソニックを例に、給料体系の「役割給」一本化について、またそれに伴い進む管理職ポストの減少について書かれたものだ。
コメント欄には、労働、給料についてのさまざまなコメントが集まった。
給与は、本来、市場の需給で決まるべき。社内価値が高くとも、市場価値を上げる努力をしておくべき。(佐山 展生氏 一橋大教授 インテグラル㍿ 京都大学経営管理大学院客員教授代表取締役)
このタイトルがセンセーショナルに響くこと自体、従来の日本の雇用慣行の歪みを反映している。役職はあくまで役割であって、長いこと在籍した人に対する功労賞じゃないんだから。当たり前の話だと思いますけどね。若年時に搾取される側だった人達が抵抗を感じるのは心情的には理解できますが、身も蓋もない言い方をすれば、それは年功序列がシステムとして持続する方に賭けて、思い通りにいかなかったということでしょう。
「同一労働・同一賃金」が触れられていますが、日本における雇用の最大の歪みは正規と非正規という差別的な仕組みでしょう。この壁がいつ崩れるか。「非正規社員を正社員にする」ではなく、「正規と非正規の区別をなくす」がいつから本格的に議論されるか。日本中の勤め人が抵抗勢力になりかねませんが。(朝倉 祐介氏 スタンフォード大学客員研究員ミクシィ前社長)
個人がより意識すべきは相対感と絶対感。つまり社内で相対的に差別化出来ているのか、そしてそんな自分の能力は社内で絶対的なニーズがあるのか?を問うべき。企業戦略と似たような話ですね。
私自身は、M&Aやコンサルティングスキルでの差別化と特定部門や特定事業におけるキーパーソンとの人脈形成、信頼関係の構築で自分にしか出せないアウトプットの質を追求している。よくよく考えていかないと「アイツ要らない」ということになってしまう。
勤続年数ベースではなく、付加価値ベース及び自分の競争力を担保するモデル構築を考えておかないと自分のキャリアにオーナーシップが持てない。それ自体はいつの時代も変わらない話ではあると思うが、よりシビアになってきたかと。意欲ある若者は勉強熱心ですしね。(吉田 祐介氏 ドイツの会社Vice President)
故森嶋通夫氏がご著書で次のようなことを書かれていました。日本の年功序列・年齢序列は一定の年齢(例えば35歳)を境にして”搾取される側”から”搾取する側”に転換するシステムだ。若いうちは貢献よりも給与が安いが年配になると貢献よりも給与が高くなる。中途で退職することは搾取し返す機会を放棄することだ(何十年も前に読んだので正確性は保障できません)。
ところで、今の新入社員や若い社員の給与は高いのでしょうか?貢献度が高いのに40代のオッサンよりも給与が低いのであれば、将来的に搾取し返えす機会をもらわなければ不公平ですよね。課長になれなくてもいいから相応の給与が欲しい。さもなくば、搾取されっぱなしでやってらんわい!という気持ちになるのではないでしょうか?
個人的には、ラインのポストは景況や会社の業績に大きく左右されるもので一概に判断できるものではないと思っています。インパクトの強い言葉を一人歩きさせて若者の気持ちを萎えさせるようなことには・・・疑問を感じます。(荘司 雅彦氏 弁護士)
※Weekly Briefing(ランキング編)は、毎週月曜日に掲載予定です。