(ブルームバーグ): 米アップルのスマートフォン「iPhone」の受託生産で知られる台湾の鴻海精密工業は、中国当局の調査に協力すると明らかにした。調査の内容については明示していない。これより先、親会社フォックスコン・テクノロジー・グループを巡って当局が税務調査や土地利用に関する精査を実施していると、一部で報じられていた。

中国共産党系の新聞、環球時報は22日、税務当局が広東省と江蘇省にあるフォックスコンの関連会社に対する調査を行っていると報道。事情について知る複数の関係者の話として伝えた。環球時報また、河南省と湖北省におけるフォックスコンの土地利用について天然資源当局が精査しているとも報じている。

税務調査などに関するさらなる詳細については、環球時報では触れられていない。鴻海も、台湾証券取引所への届け出で詳細な説明を行っていない。河南省・鄭州市にあるフォックスコンの工場は「iPhoneシティ」として知られる。

鴻海の創業者で資産家の郭台銘(テリー・ゴウ)氏は9月、台湾総統選挙に向けた運動を強化するため、同社の取締役を辞任していた。

鴻海創業者の郭台銘氏、取締役を辞任-台湾総統選への出馬表明受け

原題:Apple Supplier Foxconn Working With China on Some Probes (1)(抜粋)

--取材協力:Alfred Cang、Debby Wu、Jane Lee、Chien-Hua Wan、Jessica Sui、Cindy Wang.

More stories like this are available on bloomberg.com

©2023 Bloomberg L.P.