2023/10/18

【徹底解説】「日本の凋落で外国人が働きに来ない」はウソだった

NewsPicks編集部 記者
いつのまにか隠れ移民大国に──。
出入国管理庁は2023年10月13日に、在留外国人数は322万3858人だったと発表した(2023年6月末時点)。
人口比で見ると、まだ2.6%だがその比率は2015年の1.5%から着実に上昇している。
毎年、アジアから多くの外国人労働者が日本に来ているためだ。少子高齢化が一層深刻になる中で、外国人労働者は欠かせない存在になりつつある。
移民について議論をする上で、まず必要なFACTを2人の専門家の解説やデータからしっかり押さえておこう。
是川夕(Yu Korekawa)国立社会保障・人口問題研究所 国際関係部部長
1978年生まれ。東京大学文学部卒業、カリフォルニア大学アーバイン校修士課程修了、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。OECD 移民政策会合ビューローメンバーなどを務めた。専門は移民研究、社会人口学。
柴崎 洋平(Yohei Shibasaki)フォースバレー・コンシェルジュ株式会社代表取締役社長
1975年東京生まれ。1998年上智大学卒業後、ソニー株式会社に入社。2007年フォースバレー・コンシェルジュ株式会社設立。世界中でのグローバル採用支援事業を展開。2013年世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leaders 2013選出、2018年にスイスで開催されたダボス会議では移民問題に関するパネルディスカッションで登壇。2017年および2019年、厚生労働省の外国人材雇用対策に関する研究会委員に就任。2019年一般社団法人外国人雇用協議会 理事に就任。
INDEX
  • 実は多い「永住型」
  • 移民の中心はアジア
  • 日本凋落で「外国人来ない」のウソ
  • 「金の卵」の外国人労働者
  • 外国人労働者の賃金
  • 外国人犯罪率は低い
  • 「新卒一括採用」がむしろ武器に

実は多い「永住型」