2023/10/18

【橋本栄莉】呪いに振り回されているのは、日本人かもしれない

立教大学 文学部 准教授
人生の「探求者」たちのエピソードから、自分らしく、しなやかに生きるヒントを探る連載「Life Quest(ライフクエスト)」。

今回は、文化人類学者で、立教大学文学部准教授を務める橋本栄莉(はしもと・えり)さんの人生を深掘り。

橋本氏にとって、「あなたこうしなさいよ」「こうするのが当たり前でしょ」と社会が発するメッセージすべてが「呪い」。

朝になったら起きなきゃ。ごはんを食べなきゃ。これだってもちろん「呪い」だ。

橋本氏にとって「呪い」とは何か。

現在進行形で呪われている、そこのあなたに読んでほしい。(第3話/全5回

INDEX
  • 死んだ人とも、女性同士でも結婚できる
  • 「呪いのない社会」はない
  • 呪いは社会秩序のために必要なもの
  • 私たちの日常も呪いにあふれている
🔗 前回までを読む➡️ 📍連載第1話|📍第2話

死んだ人とも、女性同士でも結婚できる

私が調査しているヌエル族は文化人類学の研究対象として有名ですが、特に有名なのは婚姻制度です。
死んだ人や、女性同士の結婚が文化としてあるのです。
ヌエル族は子どもを残すことがすごく大事だと考えます。