2023/10/8

【直撃】創業460年。超老舗の「跡継ぎ」が衝撃的だった

NewsPicks 編集部
460年続く、京友禅の老舗──。
千總(ちそう)」は着物をはじめとした多様な「染織品」を手がける会社だ。
代々受け継いできた高級呉服の技術を武器に、今やラグジュアリーブランドとして、世界に知れ渡る企業となっている。
(写真:千總提供)
しかしこの企業を、身内が跡を継いできた一般的な家族企業と捉えては見誤る。
というのも、千總は「外からの血が入って活性化してきた会社」なのだ。
明治期に入ってからの10〜14代目をみても、11代を除く全員が養子に迎えられている。
西村家当主16代目の西村真一氏も、15代西村總左衛門氏との養子縁組を経て、昨年社長に就任した。
しかも、真一氏はそれまで西村家に縁もゆかりもない、勤続40年の一社員。いわば、「サラリーマン後継ぎ」だ。
(養子になったのは)流れというか勢いというか……。15代に外堀を埋められて逃げられなくなって。
冗談交じりに話す真一氏だが、いかにして先達のDNAを受け継いできたのだろうか。
NewsPicksは真一氏に千總の歴史から養子縁組に至るまで、そして16代目として見据える未来について、語ってもらった。
INDEX
  • 「のれんを守る」ということ
  • 私財を費やし従業員を守る
  • 「サラリーマン後継ぎ」の誕生
  • 「美・ひとすじ」で次の時代へ