2023/10/5
【狂気】東京改造、森ビルの底知れぬ執念の正体
行政による「街づくり」がないまま、自己増殖的に巨大化していった東京。
東京は高層化が進まないままたくさんの人口を受け入れ、平面に広がり、多くの木密地域を抱える都市になった。
そんな「怪物都市」にたった一企業で異を唱える、ドン・キホーテのような会社がある。
森ビルだ。
東京を世界都市に引き上げる──。
一民間企業として、壮大な野望を抱く。
アークヒルズに19年、六本木ヒルズに17年、11月24日に開業する麻布台ヒルズには35年。
信じられないような時間をかけて、街を作り上げていくのが森ビルだ。
森ビルへの取材は驚きの連続だった。
新卒入社から麻布台ヒルズを担当し、ついに麻布台ヒルズの担当役員にまでなったサラリーマン。
秘密の場所にある、東京都心部を再現した巨大なジオラマの目的。
取材すればするほど、街づくりに対する彼らの執念の深さを思い知っていった。もはや、狂気に近いものを感じたほどだ。
森ビルとは一体、何者なのか。
INDEX
- 35年かけ都心に8.1ヘクタール
- ピュアな理想
- 「足りないもの」データで把握
- 狂気の街づくり
- 新人から役員へ
- 秘密のジオラマ