【分析】低支持率の岸田政権はなぜ「安泰」なのか
- 少ない民間人との面会
- 「霧の向こうにある」内閣
- 状況追随、状況依存、調整型…
- 気を遣う第「四」派閥の長
- 内閣改造からものぞく「配慮」
- 緩みきった自民党
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「長期的に何をしたいのかわからない」というのは、吉田茂や岸信介までならともかく、それ以降はだいたい「わからない」ままでした。
安倍政権にしても、日本の経済や人口、安全保障といった最重要の構想について長期的にどういうものにしていくのか、具体的に示していたわけではありませんでした。その前も、前の前も、ずっとそうでした。そんな構想が明示されて実行されていれば、今のようにはなっていません。
派閥の人数が少なくても、長期政権ができた例はあります。たとえば中曽根政権などですが、要は選挙で勝てばいいのです。
首相は、選挙で勝ち続ければそのボーナスとして長期政権になり、負ければ引きずり降ろされるというのが、基本的なルールです。
それでは、岸田政権下で自民党は選挙で勝てるのかというと、第1党の地位が失われることはないでしょう。
最大のポイントは維新がどれだけ伸びるか、もう1つのポイントは公明党がどれだけ維持できるか、です。
少子高齢化の公明党は減ることはあっても増えることはありません。
維新は、確実とはいえませんが、増える可能性はあります。
岸田政権下の自民党は、維新と組んで議席を調整できるならそれもよし(ただし公明党との手切れは非常にリスクが大きいです)、
維新の伸びを潰すことができるなら、それもよし、です。
一番まずいシナリオは、維新に議席を食われて自民党も公明党も大きく議席を減らすことで、このシナリオになれば、もはや安泰とはいえないでしょう。
特に強い意志やビジョンはないが、党内バランスを取っている結果、重要政策をいくつも成就させている岸田政権は、近くにいる方から見ても「分からない」「霧の中」とのことで、本当に強い意志やビジョンは無いんでしょうね
それでも、公共事業だ、農家保護だとならないのは(ガソリン補助金ばらまき位で)流石に時代が変わったということなのか、自民党が進化したということなのか、その中でも最も気を使っているという安倍派がまともということなのか
やるべきだが先送りになっていたものはまだまだあるだろうから、着実に進めくれるなら良いことではありますが、キャッチアップ型ではない国も成熟した中で、どの国とも違うオンリーワンの新たな国の形を作っていくには構想力やリーダーシップも必要だよなあ、とは感じます
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