2023/10/4

【分析】低支持率の岸田政権はなぜ「安泰」なのか

NewsPicks 編集部記者
岸田政権が発足してから、今日(10月4日)でちょうど2年になる。
連続在職日数は平成以降で5番目の長さとなり、本格的な長期政権が視野に入ってきた。
ただ、岸田政権は一貫して厳しい批判にさらされてきた。内閣支持率は発足直後こそ高水準だったが、今年に入ってからは30%台後半から40%台を行き来する。
国民やマスコミのみならず、周辺からも「長期的に何を実現したいのかわからない」「首相が何を考えているのかわからない」といった声が上がり続けている。
しかし、不思議なことにこうした厳しい評価にもかかわらず、党内では「岸田おろし」につながりそうな動きは見えてこない。
それどころか原発再稼働や防衛費増額、児童手当の所得制限撤廃など、意見が真っ向から対立するような政策は次々に実現しているのも事実なのだ。
ゴールが見えない一方で難しい政策は片づける──。
このギャップはどういった背景からくるものなのか。NewsPicksは現役国会議員や複数の有識者に徹底取材。
その証言を基に岸田政権の「特殊性」をひもとく。
INDEX
  • 少ない民間人との面会
  • 「霧の向こうにある」内閣
  • 状況追随、状況依存、調整型…
  • 気を遣う第「四」派閥の長
  • 内閣改造からものぞく「配慮」
  • 緩みきった自民党

少ない民間人との面会