この連載について
ARMのIPO成功、NVIDIAの株価沸騰は熱狂の序章に過ぎない。半導体産業は今、新しい技術と製品、プレイヤーが次々と勃興する時代に突入している。産業のカンブリア爆発ともいうべき局面の熱気を追いかけた。これから半導体の世界で何が起こるのか?
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NVIDIA Corporation(エヌビディアコーポレーション)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララにある半導体メーカーであり、半導体の中でも特にGPUを汎用計算用途に拡張したGPGPUの設計に特化している。 ウィキペディア
業種
半導体(ファブレス)
時価総額
178 兆円
業績



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サムスン電子(サムスンでんし、韓国語: 삼성전자 三星電子、英語: Samsung Electronics Co., Ltd.)は、大韓民国の会社であり、韓国国内最大の総合家電・電子部品・電子製品メーカーで、サムスングループの中核企業である。スマートフォンとNAND型フラッシュメモリにおいては、ともに世界シェア1位。 ウィキペディア
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やはり、現地でも半導体への注目度は高いし、セキュリティも厳しいようです。
世界の半導体の鍵を握るテクノロジーを持つ台湾の半導体「ジャイアント」は自国民から「護国神山」と呼ばれています。台風被害から国を守る山々を意味するとか。
(ちなみに台湾には世界最大の自転車メーカーであり、自転車フレームの受託製造企業デアもあるジャイアント社があります)
そんな半導体のジャイアントでも、全ての自社で自社でまかなえないので、あらゆる国のあらゆるテクノロジーが必要になる。
そうした時、一番重要なのが、その国、またはその企業にとって「圧倒的な強み」があるかどうか。
半導体業界で欧州が今も注目されるのもASMLというオランダの最強装置メーカーが存在するからです。
この強みというのは、企業経営はもとより、個人のキャリアにも当てはまるでしょう。
それからもう一点。半導体の記事を書きながらつくづく思うのが、半導体業界の目まぐるしい地殻変動はビジネスを学ぶ上で教材の宝庫であること。
例えば、本文に登場するクレイトン・クリステンセンは、書籍でさまざまな業界を取り上げています。例えば、小売、航空、鉄鋼、金融などなど。
それでも一番目を引くのが半導体およびコンピューター業界。そして、他業界の破壊的イノベーションも、半導体の性能向上がドライバーになっていること。
私自身、半導体にまつわる知見は、経営理論やビジネスの研究にも活かしたいと思っています。これから半導体を学ぶ人にとっても、業界の知見を深掘りするだけでなく、ビジネスモデルや経営理論に触れる最高の業界であることを知ってもらえると幸いです。
関連する部分やリンクなどを自分のメモがてら…
TSMCが日本に後工程研究開発拠点を置くのもこういうのが文脈
【解説】なぜ今、半導体最大手TSMCがつくばに拠点を作るのか
https://newspicks.com/news/5877846
半導体再興「後工程」糸口に イビデンなどTSMCを誘う
https://newspicks.com/news/5935074
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記事にあるチップレットやHBMという部分では、ここらへんと併せて。
チップレットは「ムーアの法則」を救うのか?
https://newspicks.com/news/8634392
【大原雄介の半導体業界こぼれ話】 同じ「チップレット」でも、明暗が分かれたIntelとAMD
https://newspicks.com/news/8926904
Samsung、4個のHBMを搭載した2.5次元集積技術「Interporser-Cube4」を発表
https://newspicks.com/news/5836117
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今、パッケージ基盤の材料には味の素のABFというフィルムが使われていて、めちゃくちゃ儲かっている。20年くらい、各社が同様の製品を出そうとしていると思うが、結局牙城を崩せていない領域。
一方で、Intelはパッケージ基板をガラスに変えようというのが現在のロードマップ(ABFの樹脂ベースになる前はセラミックパッケージ)。ロードマップ通りにいかないこともあるし、領域によって異なるが、頭の片隅に。
【大公開】日本人が知らない、生成AIで沸騰する日本企業
https://newspicks.com/news/8523556
半導体不足で注目の部品「サブストレート」とは
https://newspicks.com/news/6168090
Intelがガラス基板を本格採用へ、2020年代後半から
https://newspicks.com/news/8927302
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なお、後工程に限らず足元の日系半導体企業の業績の背景には円安ドル高なのもある。
輸出だし、そもそも契約が全部ドルということが多いと思う。新光とかは半導体市況+為替の業績影響が短期的には大部分。
お二人とも、文章の間にはさむ「グラフィック」がとてもわかりやすく印象的です。NewsPicks作成特集記事のまさに王道ですね。読んでいて幸せな気分になります。
次の記事も期待しております。技術者の育成や、消費電力と発熱を抑制する技術についても知りたくなりました。
HBMが広帯域を実現しているのはTSVを使っているからではなく、GPUとHBM間の接続チャネル数(I/O数)が非常に多いから。
このI/O数を実現するには現状Siインターポーザーを使うしかなく、TSMCのキャパが足りずにASEに一部生産委託するというのが最近ニュースになっていました。
部分的には正しいことも含まれていますが記事全体としてはミスリーディングしている部分が多々あると思います。
エヌビディアやOpen AIのようにメインストリームでの活躍ができないことの裏返しでもあります。
莫大な資本投下をされた海外製のLLMの仕組みを二次利用するフェーズで飛躍できることを願っています。
LLMの活用フェーズの一例として、マッキンゼーが社内で進めている独自のチャットAIの開発については、下記のトピックスで解説しているので、是非ご覧ください。
https://newspicks.com/topics/tech-biz/posts/0?invoker=np_urlshare_uid216955&utm_source=newspicks&utm_campaign=np_urlshare&utm_medium=urlshare
急速な技術革新や複雑なプロセスや多岐にわたるプレイヤーがいるなかで、フォーカスすべきは自分にしかない強みを磨くこと。
これを改めて考えさせらました。
日本企業無しでは半導体は作れないと言われるけど、日本企業だけで半導体は作れない。
供給を断ってしまうと、断たれた側が他の競合と交渉したり、自前でなんとかしようとするキッカケを与えてしまう。
国家間の問題で大きな影響を受けながら、如何にして買い手と関係を保つかが一層重要になっていくのではないか。