2023/9/22

【超ヒット】『ワンピース』実写化について尾田氏が語った

NewsPicksでは週7日毎日、世界のトレンドの背景を追うシリーズを開始しています。金曜日は「Hot Japan(世界が見るニッポン)」です。
尾田栄一郎氏が描く海賊たちの冒険コメディー、『ONE PIECE』(ワンピース)が8月31日、全8話の実写版として米動画配信大手ネットフリックスで公開された。
これは大きな賭けだったと言える。
制作の指揮を執ったのは、尾田氏が『ONE PIECE』の大ファンと評価するマット・オーウェンズとスティーヴン・マエダだ。
この2人は、漫画とアニメで人気を博したこの作品の実写化に成功したのか、何百万といるファンが見届けようとしている。
サンパウロで行われたNetflixのファンイベント (写真:Tuane Fernandes/picture alliance via Getty Images)
30歳より上の世代の読者はご存じないかもしれないが、『ONE PIECE』は世界有数の知名度を誇るエンタメ作品だ。
『週刊少年ジャンプ』で連載が始まったのは、1997年7月のこと。
コミックスの世界累計発行部数は5億1600万部を突破し、テレビアニメ(英語版)は今年、1000話を記録している。
多くのテレビ特別番組、小説、ゲームソフトにもなっている。
ファンが豆知識を語り合うウェブサイトも数え切れないほどだ。劇場版第15作の『ONE PIECE FILM RED』は2022年、『トップガン マーヴェリック』をしのいで日本の映画興行収入1位に輝いた。
作者の尾田氏は目立とうとするタイプでは決してなく、顔が写真に写るのもできる限り避けている。
だが、ロサンゼルスで珍しくインタビューに答えてもらうことができた。
通訳者のゴトウ・タロウ氏を介して、『ONE PIECE』が生まれた背景、実写版主人公の配役、実写化を思い直すきっかけとなった映画について語ってもらった。(会話の内容を一部抜粋、編集)
INDEX
  • 👉実写版ヒットの「秘訣」
  • 🎨ワンピースの女性が強い理由
  • 📺失敗続き。『実写版』を許可した理由
  • 👒実写版「ルフィ」の衝撃
  • 📕キャラクターが自ら物語を紡ぐ

👉実写版ヒットの「秘訣」

🙋🏻‍♂️(質問者):『ONE PIECE』のような、桁外れに人気の高い漫画やアニメの実写化にあたっては、どのようなことに気をつけるべきでしょうか。