(ブルームバーグ): 米アップルはクアルコムからモデムチップを調達する契約を3年延長する。モデムチップを自社開発するというアップルの野心的な取り組みが予想以上に難航していることを示唆する。

クアルコムの株価は11日の通常取引前の時間外取引で一時8%余り上昇。

同社は11日の発表文で、新たな契約は「2024年、2025年、2026年に発売されるスマートフォンをカバーする」と説明。両社の契約は今年で終了する予定だったため、アップルが12日に発表する見通しの次期モデル「iPhone15」がクアルコム製モデムチップを搭載する最後の機種になるとみられていた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、クアルコムにとってアップルは最大の顧客であり、売上高の約4分の1を依存する。

新たな契約の金銭的条件は明らかにされていないが、クアルコムは2019年に締結した前回契約と同様のものだとしている。

原題:Apple Renews Qualcomm Deal in Sign Its Own Chip Isn’t Ready (1)(抜粋)

(第3段落以降を追加して更新します)

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