2023/9/12

【真相】アメリカのマンガ市場は、なぜ「3倍」まで伸びたのか

NewsPicks 記者
足掛け37年。日本のマンガの人気が世界に広がった立役者ともいうべき企業がある。
一ツ橋グループの小学館と集英社が共同出資したグループ傘下の企業「ビズメディア」だ。
アメリカにおいて知名度が低くニッチだった日本のマンガの現地翻訳版の制作などを手掛け、一つの産業にまで成長させた。
90年代の低迷期、2000年代から続く海賊盤との戦い、2010年代のアニメバブル、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを経て、アメリカのマンガビジネスは2021年時点で、3億5400万ドル(約400億円)ほどの市場にまで拡大している。そして現在、市場の約6割を同社が占める。
いかにして、マンガビジネスは海外で大きくなれたのか。2012年から社長を務める3代目の佐々木健氏を直撃した。
写真:本人提供
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