G20サミット、インドで開幕 参加国間で対立、首脳宣言が焦点
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G20は、もともと、G7が新興国の経済との協議、協調を目的として1999年に始めたものです。
現在、G7のGDPを合計しても世界経済全体のGDPの45%くらいです。半分も占めていません。
1970年代であれば、G7だけでも世界経済全体の安定過半数を握れたのですが、中国やインド抜きでは過半数割れするようになりました。
G7としては、G7はG7でより緊密に連携しつつ、幸い冷戦も終わったことであるし、中国やインド、ロシアを含む新興国と協調することで、世界経済の発展を享受しよう、という方針だったのが1999~2020年くらいでした。
「参加国で対立」というのは、この方針がもはや成り立たない、ということですが、もちろんロシアのウクライナ侵攻のせいでもあるし、それ以前からの米中対立によるものでもあります。
中国経済のこれからを考えれば、おそらくG20で協調した方が、世界経済全体への傷は浅くできるのですが、もはやそれもかなわなくなっています。この手の会合については、過去にもコメントしましたが、参加国間で対立があるのが当たり前であり、首脳宣言も意味はありますが、そこだけで観ない方が良いでしょう。こうした国々のトップおよびそれをささえるハイレベル随員が一堂に会して、様々議論する、あるいは、2国間や特定地域における個別の課題について協議をする場でもあります。
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