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コメント
注目のコメント
ハイブランドのコングロマリット化が進むことで、独立を貫くエルメスやシャネルの存在感が際立っている気がします。
COACH(米国ブランド)の位置づけについては長沢教授が説明された通りだと思います。やはり欧州から見ると米国は新興国なんですよね。もともとCOACHはグラブタン・レザー(使い込んだ野球のグローブのような光沢と滑らかさを再現した皮革)が売りの本格派バッグを製造するブランドでした。その後、どちらかというと若い世代向けの商品ラインナップで拡大し、欧州のハイブランドよりも2ランクくらい下の位置づけになってしまった印象。本格派の商品は脇役になっています。
ヤフオク!を見ればハイブランドの市場価値が分かります。エルメスのスカーフは百貨店に並ぶ他のブランドよりもゼロが1つ多い価格で出品されています。傷があろうがシミがあろうが欲しい人がいる。この憧れがブランドの価値なのかなと思いますね。コーチもケイト・スペードも、マイケル・コースも、さまざまな商業施設に入っているので、比較的よく目に入るブランドです。
ただ、恥ずかしながら運営会社の名前や歴史をそこまで意識することがありませんでした。
今回も、日本のラグジュアリービジネス研究の第一人者である早稲田大学の長沢教授に取材させていただきました。
先生は厳しめなこともおっしゃっていましたが、歴史があって圧倒的にブランド力がある欧州のブランドが勝ち続けるだけじゃない、別のところから違う勝ち方で台頭するブランドが増えてくると、マネーかファスト戦争になっているファッションが、もっともっと変化して面白くなるので、今回のニュース、ワクワクしています。ぜひご一読いただき、ご意見をいただければ幸いです。コロナ禍を経験しラグジュアリーに求めらつつある価値の方向性と、経営財務の観点からコングロマリットブランドや競合ブランドを分析する面白い記事ですね。
LVMHを筆頭として欧州のコングロマリットの存在感が大きく、同時に合従連衡が進み、規模の戦いが激化してきたラグジュアリー業界において、最近は米国のブランドが規模を大きくしようとしている。
他方、コングロマリットのメリットのひとつであるシナジーの側面においては、技術力や商品力の向上につながるかどうかは、統合されるブランド同士の相性次第でもある。いたずらに統合すればよいというものではなく、ブランドを本質的に高めていくような相手選びがなお重要になりますね。
リシュモンのヨハン・ルパート会長が述べる、コロナ禍がもたらした消費動向の変化のうち、「①職人技が光る丈夫で長持ちする商品」と「③わかりすい高級品からより日常に寄り添う慎み深いラグジュアリーへの転換」は、本質的には一体なのかなと思いました。
記事では、日本の金継ぎの技術が欧州のハイエンドにも響くようになってきていると書かれていますが、サステナビリティーの価値観が広がってきたことも相まって、本当に価値あるものを長く美しく使うということがより理解され、尊敬されてきているのかもしれません。
日本は特に長い歴史の中で、木造建築もそうですし、茶器などもそうですが、価値あるものを長く大事に使う文化を育んできました。
グローバルなラグジュアリーブランドの競争を眺め、単に商品を購入・消費するだけではなく、この業界の世界大の競争に積極的に関わり、ラグジュアリーのあり方を、日本文化の鋭い感性で、より影響を与えることもできるのではと思いました。