50歳未満のがんが世界的に増加 原因は不明
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非常に興味深い研究ですね。この研究は疾病負荷と言って、どんな要素が、どの程度、寿命や健康に影響を与えているかを数字で表し、政策などの施策を検討するのに使うことができる研究です。世界中から登録されたデータベースを解析したところ、50歳未満のがん患者が増えているという結果が得られました。
具体的には、若年のがん(14歳から49歳までのがん患者)の発症数は、2019年に326万人になり、これは1990年と比較して79.1%の増加とされています。また、2019年の若年のがん患者の死亡数は106万人で、1990年からの増加率は27.7%であると記載されています。
2019年の早期発症がんの主な危険因子は、食事、アルコール、タバコとされており、これまでと大きく変わりありません。ただし、この研究は早期発症がんの原因を探るための研究ではないため、原因を調べるためにはさらなる研究が必要となります。
また、この研究は世界のデータを用いているため、日本でどうなっているのかとはまた違いますので、日本国内でもデータを検討してみる必要がありそうです。過去にトピックスでこんな記事を書いているので、ぜひ合わせてお読みください。
なぜ20代、30代に大腸がんが増加しているのか
https://newspicks.com/topics/yuji-yamada/posts/21早期発症ガンと言うものの内訳はどうなんだろう??というのはこの手のものは病気の傾向だけで決まるのではなく検査の傾向によっても変わるから。
とりわけ気になるのが『罹患率は富裕国で高かった一方、死亡率は中央アジア、東欧、オセアニアでは不釣り合いに高かった』という部分。例にあげられている富裕国は飽食で肥満が多い国だと思うのでそれらの影響が大きい気がする一方で飽食の割に肥満が少ない日本なんかと比較しないと可能性を絞るのは難しいと思う。
そしてガンの検査技術は上がっているはずで先進国ほどガン検診の検診率は上がっている気がする。途上国で症状もないのにガン検診することは少ないと思うので途上国で発症が少なく死亡が多いというのは悪化するまで放置していたってだけのような気もする。あと無症状で検診して発見できた場合を早期発症に含むなら『検査要因』が大きい気がしてしまう。極論すれば『PCR検査など検査をしなければコロナ患者もゼロ(データ上)』みたいな理屈もある。
とはいえもう少し調査がされ原因が特定されて言って欲しいと思う『早期発症例と肥満の関係など』統計的な調査って割りと骨が折れるし難しいと思うので研究者の成果に期待したい。
よく聞く例だと『タバコの喫煙率が下がっているのに肺ガンが増加している』のでタバコと肺ガンは関係ないのでは??みたいな憶測をする人がいるが実際には長寿が主因だったみたいなことはありえる。