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【3コマ解説】知っておくべき「大国」インドの実利外交

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    インドが外交上最も意識しているのは、隣国の宿敵、パキスタンです。
     3度にわたるインド・パキスタン戦争を繰り返し、次の戦争に備えて両国ともに核兵器とミサイルを開発してきました。
    (そういう意味でも、「グローバル・サウス」などというまとまりはないし、インドが盟主なわけでもありません。仲が悪かったり相互に無関心だったりする国々がアフリカやアジアや中南米にあるだけです)

    隣国を強く意識する、というのは、韓国が日本を、日本が韓国を意識するようなもので、ごく自然なことではあります。
     ただ、不幸にして、インドとパキスタンの関係は、これまでの何百万人もの死者を意識しながら戦争を繰り返す、というものなので、非常に深刻です。
     21世紀に最も死者が多く出る戦争は、この両国の間で起こる、というのが可能性としては最も高いのではないでしょうか。
     インドは中国と本気で戦争をするつもりなどありませんが(そもそも基本的には外国のことには関心が無くて、あっても南アジアまでです)、パキスタンとはこれからも戦争をするのは、自明のようなものです。

    本当に実利に徹するなら、戦争前提の外交などやめておけばいいのですが、そうもいかないようです。インドにしてみればパキスタンが何をしてくるかわからないし、パキスタンの方はそれはもうインドを憎悪しています。
     対パキスタン関係は、水不足を除けば、間違いなく、インドが抱える最大のリスクです。
     インドの現在の軍事予算は、2000年比だと5倍ほどに増えています。だいたい毎年、国家予算の10%、GDP比2.5&くらいです(日本は1%)。GDPが増えているので、軍事予算も増えています。

    インド外交は、パキスタンとの戦争を強く意識したもので、パキスタンを挟み撃ちすることを重視します。
     つまり、イランやアフガニスタンとは友好的で、経済協力などにも積極的です。宗教とかは関係なくて、あくまでパキスタン対策です。

    インドとパキスタンの対決など、日本人にとっては中国や北朝鮮に比べればほとんど関心のない事柄ですが、インドにとっては外交と安全保障の最重要課題です。
     どの国にもその国なりのコンテクストというのはあり、南アジアや中東、アフリカの国々にしてみれば、グローバルがどうとか、ましてや日本との関係などは、外交、軍事の要因としてはごく小さなものです。


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    パブリックアフェアーズ・コンサルタント

    インドの外交方針をよくまとめている記事ですね。

    加えて特徴を上げるとすると、ひとつは地理的な特徴ですね。インドは常に隣国や帝国・異民族からの脅威に晒されてきた歴史を持ち、独立後も中国やパキスタンと国境で紛争、危機、戦争を経験していることからも、自主防衛、多方面外交の精神を強く持ちます。

    インド洋は戦略的に重要な位置を占めています。太平洋、アラビア湾を繋ぎ連結する場所にあり、インド洋の平和が保たれることは、アジア諸国、中東アフリカ諸国にとって経済的・軍事的にも重要です。インドは、隣接地域の繁栄という観点からも自国の存在意義をよく理解していると思います。

    軍事的にはインドは1974年に核実験を行い、米、英、ソ連、仏、中国に続き、世界で6番目の核保有国となりました。米ソ中心の核不拡散体制に反対し、核兵器を保有したことは世界にインパクトを与えました。インドが政治的に影響力、発言力を持つようになった背景には、核兵器を上手に保有するに至ったとの経緯があるといえるでしょう。

    最後に、インドは新興国として台頭しているにもかかわらず、「軍事的な脅威とあまり認識されていない」のには、民主主義国家であるからという点があるかもしれません。民主的平和論という考え方がありますが、民主主義国家同士は戦争をあまりしないという仮説・理論です。

    この理論の是非はともかく、一般的な認識としては、ロシア、中国のような権威主義体制ではなく、民主主義国家であるインドは、法の支配を共有し、市場経済を進めるだろうという認識が欧米諸国にはあります。その点を含め、国際政治の中で自国のイメージをうまく使いながら、独自の路線を貫き、是々非々で物事を進めながら大国化への道を歩んできています。

    今後は、経済の成長・開放性のみならず、紛争、エネルギー問題など様々なグローバルな課題について、どの程度貢献できるか、リードできるかによって、地域大国を超えて、グローバルプレーヤーになれるかが懸かってくるでしょう。

    今回のG20首脳会議では「ひとつの地球、ひとつの家族、ひとつの未来」をテーマに、エネルギー、食糧安全保障、持続可能性などが議論されるそうですが、インドのリーダーシップに注目していきましょう。


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    リブライトパートナーズ 代表パートナー

    このテーマを論じるなら必ず触れるべきが、The India way 邦題;インド外交の流儀、という本でしょう。現職の外務大臣が出版というのも異例だが現外相のジャイシャンカルが説く、例えばなぜロシアに与しないまでも西側と一緒に叩かないのか、全方位外交の本質は等々、日頃ニュースで見るインド外交の不思議が、すとんと腹落ちする名著。ちなみに奥さんは日本人。


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