金沢工業大学と鹿島、CO2吸収コンクリートで造形物
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コンクリートのもとになっているセメントを製造する際、クリンカという中間製品は化石燃料などで高温に加熱してつくりだす必要があるうえ、石灰石からも大量にCO2が排出されるといいます。
このためセメント産業は高CO2排出体質とされており、2017年基準で、日本のCO2総排出量の4.5%、世界の8%を占めていると言われています。
セメントをつくる際に排出するCO2を上回る量の吸収は、悲願であるといえるでしょう。
鹿島建設は2011年にCO2を吸収するコンクリート(CO2-SUICOM)を世の中に出していますが、いまようやく時代が追いついてきて導入が進むようになってきており、3Dプリンタなどの応用的な技術開発を進められるようになってきたと感じています。
従来はコンクリートのCO2吸収は、内部の鉄筋の腐食を誘発する悪い現象とされてきましたが、現在は積極的に吸収させようという流れになっています。CO2を吸収したコンクリートはアルカリ性から中性に近くなり、生態系を脅かしにくいとも言われています。3Dプリンタで、さらに生物多様性フレンドリーな造形物をつくることができ、相乗効果が得られるのではないかと期待します。廃タイヤなども燃焼に使われてますね。
あと、かなりの高温になるため、ダイオキシンとかも出ないので、様々なゴミを同時に処理してたりもします。
https://www.taiheiyo-cement.co.jp/service_product/recycle_mw/eco/points.html
太平洋セメントのエコセメント
環境への取り組みする中で、CO2を吸収したりするのは願ったり叶ったりですね。いわゆる「エコセメント」の話。確か日本発、のグリーンテックだけれど、(だから?)あまり取り上げられることがありません。機能として「炭酸ガスを吸収する」というしろもの。
また、セメント作るには大量の熱が必要で、とんでもない量の化石燃料を燃やすわけですが、ここに「皆さんが捨てるプラゴミやら紙ごみやらを加工して作るRPF」なんてのが使われて、化石燃料の使用量削減に役立ったりしています。熱を取るためなので「サーマルリサイクル」に分類されるわけですが、「分ける努力は無駄になってない」ことをご理解していただける一例ではないかと思います。