2023/8/27

【教えてプロ】AI教育「文科省の決断」で何が変わるのか

NewsPicks コミュニティチーム
AIの普及に「影響を受ける職業」トップ10のうち、8つは教育関連──。
こんな研究も出ているほど(米プリンストン大学の研究者らによるもの。詳細は下の記事)、教育はAIで様変わりすると言われている。
この流れを受けて、文部科学省が動いた
夏休み前の7月4日に、「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を発表し、学校で生成AIを利用する際の基準を示したのだ。
そこで今週の【#教えてプロピッカー】では、AI活用で学校教育がどう変わっていくのか、子を持つ親は何を意識すればいいのかを考察してもらった。
INDEX
  • AI教育にはすでに格差が
  • 教育導入「3つの懸念」と実態
  • 「EdTech 3.0」が現実に
  • 変化は英語学習から始まる
  • AI時代を生きる「必須能力」
  • 肝は「イノベーターの3周理論」
  • 「#教えて」シリーズ質問募集中!
前述した文科省のガイドラインでは、冒頭にこう記してある。
新たな情報技術であり、多くの社会⼈が⽣産性の向上に活用している⽣成AIが、どのような仕組みで動いているかという理解や、どのように学びに活かしていくかという視点、近い将来使いこなすための⼒を意識的に育てていく姿勢は重要である。
AI社会の到来を見越して、AIを使いこなす力の育成を重視する姿勢を示したわけだ。
ガイドラインの中では活用上の一般的なリスクに触れつつも、具体的に学校の授業での生成AI活用例を列挙したり、働き方改革の文脈で教員の仕事の中での活用も大きな制限はなく推奨するなど、一貫してAI活用に前向きな姿勢を示した。
この指針を受けて、まずは今後、実際に学校の教育現場がどう変わっていくのかを考察していきたい。
写真:iStock / recep-bg
まず前提としないといけないのは、学校でAIを教えようがそうでなかろうが、子どもたちは日々の生活の中で当たり前にAIを活用する時代になっているということだ。

AI教育にはすでに格差が

現に、学校で生成AIのことを教えていなくても、文章や画像を生成するAIに家庭で触ったことのある児童・生徒は増えている。
私がとある公立高校で5月に授業をした際には、約2割近い高校生が何かしらの形で生成AIにすでに触れていた
ライフイズテックに来る中高生に至っては、今年5月時点で8割近い中高生がすでに生成AIを体験済だった。
写真:ライフイズテック
他方で、前述の文科省のAI利用ガイドラインには、教育現場への導入に向けて残された課題も大きい。
大きくは、AIを学校で活用するための環境整備をどうするか、そして、具体的にどの科目・単元でAIリテラシーを育むのかがまだ明確になっていない。
このままではおそらく多くの学校では、大きな変化は起きないだろう。
国が定める学校指導要領が10年に一度しか変わらないなど、構造的な要因も大きい。
文科省の学校指導要領
とはいえ、動きの早い学校では変化が進んでいる。
徳島県の神山まるごと高専や佐賀県の東明館中学・高校などでは、教員や生徒向けに生成AIの有償アカウントを付与。
生成AIを実際に触りつつAIの仕組みを理解する授業も、個別の学校単位では広がりつつある。
このままではAIリテラシー教育は学校間格差が非常に大きな分野になるだろう。

教育導入「3つの懸念」と実態

学校でのAI利用が進まない一因には、AIが子どもたちの学習や学力に悪影響を与えるのではないかという考えもある。
家庭教育においても同様の懸念の声がある。果たしてこれは本当なのだろうか。
ライフイズテックではすでに今年5月から中学生・高校生を対象に、生成AIを使ってゲームや映像を作成する講座を提供している。
テキスト(プログラムの生成も含む)・画像・音楽・映像を生成する複数のAIを活用し、自分のオリジナル作品を作るコースだ。
今までよりもずっと短時間で、クオリティが高い作品が多様にできあがってくる
写真:ライフイズテック
このように、実態としては深く・創造的な学びをAIと実現できるわけで、懸念と実態に乖離がある。
教育業界の中によくある3つの懸念と、それに対する実践者としての考えを述べたい(今回は小学校高学年〜中高生年代の子どもたちを想定した回答)。
  • 懸念1:子どもたちはAIの言うことを鵜呑みにする
実際にAIを中高生に使ってもらった際のプロンプト(AIに出力させる指示文)を分析すると見えてくるが、AIのアウトプットをそのまま鵜呑みにする子はほぼいないということだ。
AIとどんどん対話をしながら学習や開発を進めていく。AIの仕組みを感覚的に分かっている。これがAIネイティブ世代だ。
あえて必要な教育があるとすれば、AIを活用する前段階で、AIは間違うことがあり、必ずしもベストな答えや表現を出せるわけではないのはなぜかなど、「AIの仕組みについての理解」があればいい
写真:ライフイズテック
  • 懸念2:AIを利用すると子どもたちは考えなくなる
AIと対話する学びは実は非常に質が高い学びだ。
考えてみてほしい。これまで学校の先生が言っていることや教科書の内容を批判的に見て、もっと良い考えを自分で作っていくような学びがどれだけ学校の中にあっただろう。
無思考に先生の話をぼーっと聞いているだけの時間がいかに長いか。
それに対して、自分からAIに問いを投げかけ、AIの答えを批判的に評価し、AIと対話し、より良い考えを作っていく学習は深い学びだ。
写真:ライフイズテック
教育研究者のベンジャミン・ブルームによる学習の段階分け(タキソノミー)においても、知識を分析・評価・創造することはレベルの高い学びと位置付けられている。
文科省が推奨する、主体的・対話的で深い学びは、人間同士の協働的な学びの中で想定されていたが、生成AIの登場によりAIとの相互作用によっても起こるようになったと言える。
  • 懸念3:AIは間違うから授業で使いものにならない
生成AIはハルシネーション(事実に基づかない情報を出すこと)があるから使いものにならないという懸念は一定は理解するところだ。
しかし、それはあくまで決まった答えを覚える知識習得をゴールとした授業においてのみだ。
探究的な授業や自由研究で取り扱うテーマの案をAIに出してもらったり、知識習得以上のゴールを設定すれば、AIは学習の質を上げる重要なパートナーになり得る。
写真:iStock / Annandistock
特に、新しい知識を創造する学びや、さらにその先の社会をより良くしていくような実践的な学びにおいてAIはその力を発揮する。
AIを当たり前に使う時代が来ている中で、AIが使いものにならない授業をしているということは、20世紀型の知識習得ゴールの教育に留まっている可能性があることに、教育者は自覚的でなければならない。
なお、基本的に知識習得をするために正しい情報を知りたいのであれば現状では生成AIではなく、検索を使ったほうがいい。
生成AIを使うにしても、プロンプトや利用するサービス次第で情報精度は一気に高まる。
写真:iStock / Jay_Zynism
学校にしても家庭にしても、学習内容にあった技術・プロダクトを選択する必要があることには留意したい。
例えば英語の練習問題を作りたいならプロンプトを英語で入力したほうが精度が高い。
どんな問題が欲しいのかをプロンプトで細かく指示をしたり、例となる問題文を提示すると(Few-shot Learning)、自分のイメージ通りの問題が生成される。
最新の正しい情報をレポートとしてまとめてほしいなら、ブラウジング機能に優れている「Perplexity AI(パープレキシティ)」のようなサービスを使うといった具合だ。
Perplexity AI(パープレキシティ)の使い方はこちらのNewsPicks記事で紹介している
AIはあくまでツールなわけで、深い学びを実現できるどうかは、学習をデザインする者次第だ。
逆に言えば、教育者には、AIをどう使えば深い学びを実現できるかを設計できる学習デザイン力がより重要になっていく。
文科省が主導して、学校の先生がAIを使える環境・機会を整備すると同時に、民間企業が学校での利用に最適化されたAIサービスを出していくことで、初めて変化が広がっていくのではないかと予想している。

「EdTech 3.0」が現実に

この「民間企業が学校での利用に最適化されたAIサービスを出すこと」について、世界のEdTech(教育テック)は今、大きな岐路に立っている。
生成AIを活用して一段レベルの高い個別最適な学び(一人一人の状況や特性に合わせたパーソナライズされた学び)を実現できる存在となれるか否かという分かれ道だ。
私はこの大きな変化を「EdTech 3.0」(EdTech第3世代)への変化と呼んでいる。
EdTechの1.0から3.0までの変化は、以下のようにまとめられる。
資料:ライフイズテック提供
EdTech 3.0の代表的なサービスとして、今年5月に公開されたKhanmigoのデモは世界に衝撃を与えた。
AIがティーチングだけでなく、コーチングやファシリテーションまで実現していたからだ。
(下はKhanmigoのデモを紹介した動画。4:24からが分かりやすい)
例えば、生物を学んでいた生徒が学ぶ意味を見いだせていなかった時に、ただ問題を出し続けるのではなく、まず「あなたが関心のあることは何?」と尋ねて「プロのアスリートになりたい」という生徒の回答を引き出すと、即座に「プロのアスリートになるならこの学習範囲はこういう点で役に立つよ」と会話を続けていく。
その後、興味関心に合わせて問題を出していくこともできる。
EdTech 3.0のサービスが普及することは、ものすごい知識量を持った超優秀な家庭教師を、生徒一人一人につけられるようなものだ。
生成AIによって、
【1】入力面でより幅広く各個人の文脈(興味・関心・ニーズ・状況など)に沿うことができるようになったこと
【2】出力面で事前にコンテンツを用意しなくても即時生成ができるようになったこと
が特に大きな変化だ。
それによって、AIは知識習得の支援だけでなく、より高度な学習活動の支援や、さらには学習の枠を超えた人生の伴走者(コーチ)にまで至る可能性が高い。

変化は英語学習から始まる

Khanmigoの他にも、生成AIを活用したEdTech 3.0のサービスが次々と実用化されている。
特に活況なのが英語学習の領域だ。ライティングだけでなく、スピーキングやリスニングでも精度の高い学習を実現しつつある。
すでに隣国台湾では、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを用いて「CoolE Bot」という英会話学習用AIチャットボットが国立台湾師範大学によって開発され、昨年12月から中学校の授業で活用されている。
チャットボットのキャラクターを最初に選ぶと、そのキャラクターが対話相手となり英会話を学ぶことが可能だ。
生成AIだからこそ、生徒がその場で話したり、書いたりした内容をふまえて、キャラクターが即時に会話を生成し続けてくれる(下は実際の授業の風景)。
そんな英語学習サービスの中で私が特に推したいのが「ELSA Speak」という英語の発話(スピーキング)学習アプリだ。
個人ユーザーが中心だが、学校での利用も増えており、国内でも栄光学園・聖光学院など私立校を中心に導入が増えている。
今夏からこのELSA Speakに生成AIの機能が加わり、学習者の学びたいシーンに合わせてより自由度高く発話の練習ができるようになった。
例えば、「自分はNYに旅行で来ている日本人で、メトロポリタン美術館までの行き方に迷っている」といったシーンを設定すれば、AIがそこに合わせた会話練習のパートナーとなってくれる。
AIが音素解析までした上で発話に対する細やかなフィードバックを自動生成してくれる点も特長だ。
実際のアプリの画面(提供:ELSA日本法人の高橋一也氏)
どちらのサービスも、生成AIによって学習者の興味・関心をふまえた学習コンテンツを即時提供できるようになったことで、これまでよりも学習者の興味関心に合わせた実践的な学習体験を届けている。
これによって、学習モチベーションの持続や発話スキルの向上が期待される。
他分野でも、ベネッセが小学生の親子向けに「自由研究お助けAI」を提供したり、弊社ライフイズテックも塾向けに高校「情報Ⅰ」を学ぶ生徒の質問に回答してくれるAIチャットボット「Life is Tech ! AIアシスタント」をすでに提供している。
英語に限らず、全ての学習領域に対して生成AIの影響が及び始めている。

AI時代を生きる「必須能力」

ここで、AI時代の子どもたちに求められる能力とはどんなものかも考察しておきたい。
私はAIによって、人間の可能性は歴史上最大に広がると考えている。そして、AIによって、もっと人間の社会・文明は進化していくと考えている。
そんな時代に必要とされる人材は、AIを活用するだけでなく、社会を良くしていける、身近なところから他者を幸せにしていける力も伴った人たちだ。
写真:iStock / metamorworks
ライフイズテックではAI時代に必要な人材を「デジタル・イノベーター」と定義し、以下の3要素を有している人たちを想定している。
【1】課題を自ら設定できる
【2】テクノロジー(AIなど)を活用できる
【3】社会を良くするアクションまで実現できる
この3要素は、私たちがライフイズテックを起業した2010年当時には、全く当たり前のものとされていなかった。
ITが好きな子だけがニッチな習い事で習得するものという程度の認識。ところが、2020年代においてこの3要素は、どんな地域のどんな職業でも必要となっていることはNewsPicksの読者の皆さんなら実感をお持ちだろう。
好きな子だけが習得する類の能力ではなく、高校生までに全員が身に付ける必要があるAI時代の基礎教養だ。
写真:ライフイズテック
ではAI時代にどんな教育・子育てが大事になるのか。各要素ごとに述べたいと思う。
  • 【1】課題を自ら設定できる→好き・やりたいを大切に
これはAI時代に一番大事な力とも言える自分で課題(問い)を設定する力だ。
正確には、課題を選定・言語化するスキルすらもAIが代替してくれる可能性があり、課題を設定「しようとする」モチベーションや衝動こそが人間にとって一番重要になる。
例えば、カレーが嫌いな子どもは、生成AIに「新しいカレーのアイデアを出して」とは入力しないだろう。
AIを使う前提になるモチベーションや初期衝動こそ一番大切にしないといけない時代だ。
だとした、教育・子育てで、私たちは子どもたちの「これが好き」「これをやりたい」という思いをもっと大切にしたほうがいい
写真:iStock / Hakase_
例えば昆虫が好きで夢中になっているのであれば、そのことを否定せず強く肯定してほしい。それは一生昆虫を好きでい続けて仕事にするまで行け、という話ではない。
幼少期に自分の好きなことや、それに夢中になることを肯定される経験は、AI時代に課題を設定しようとするマインド(非認知能力)を形成する。
また、一度1つのテーマで深く探究する中で学んだことは、他のテーマを探究する際にも学習転移し、活用されていく。
  • 【2】テクノロジー(AIなど)を活用できる→まずは触ってみる・作ってみる
これはあくまで手段だと思われがちだが、実はそうではない。
この時代において正しい目的設定をできる人間になるためには、テクノロジーの理解が不可欠なのだ。
写真:ライフイズテック
教育業界の関係者はここが分かっていない人が多い。AIの変化に関してもあくまで流行だと捉えてしまうと、目的(どんな人材を育てるか・どんな教育を提供するか)の設定を見誤る。
テクノロジーを理解する上で大切なことは「まずは触ってみる・作ってみる」ことだ。
身近なテーマでプロダクト(アプリ・Webなど)を作ってみる。生成AIを活用してみる。データ分析をしてみる。
そういった具体的実践があって初めて、テクノロジーの仕組みやそれによる社会への影響が理解できてくる。
写真:iStock / gorodenkoff
具体から入って抽象へ。これは小学校の算数とも同じだ。おはじきなど具体物を使った体験が先にあるから、足し算引き算の立式ができるようになる。
具体の体験がないと、抽象度の高い話はなかなか理解できない。AIやプログラミングなども同じで、まずは触ってみる・作ってみる具体的な経験が必要だ。
  • 【3】社会を良くするアクションまで実現できる→半径50cmの課題解決を重ねる
前述の中高生向けのAI講座を実施して痛感したのは、生成AIの登場によって、やりたいと思ったことを今までになく実現しやすい時代が来たということ。
AIのアシストで生産性が飛躍的に向上し、CG画像・映像・ゲームなどがこれまでとは比較にならないほど早く完成した。
AI時代は今まで以上に作ったもの勝ちの世界になる。

肝は「イノベーターの3周理論」

そんな時代の中高生に経験してほしい、社会を良くしていく最初の第一歩を、私たちは「半径50cmの課題解決」と呼んでいる。
写真:iStock / Satoshi-K
お母さんがお弁当を作る苦労を軽減したい、部活の定期演奏会のことをもっと知ってほしいなど、どんなことでもいい。
自分が思いを持てる課題を設定し、その課題解決につながるアウトプットを作る。Web、アプリ、AIチャットボット、映像など何でもいい。
そして、実際にそのアウトプットを公開して、使ってもらいユーザーからフィードバックを受けるという経験だ。
この経験によって、社会を変え、他者の役に立てるという効力感を持つことができる。
写真:ライフイズテック
実際に弊社の「ライフイズテックレッスン」という教材を使い、課題解決型のWebサイト開発の授業をやった学校では、半年ほどの期間で「ITを使って地域に貢献できると思うか」という調査項目で、肯定意見が事前30%→事後64%と大幅に上がることが分かっている。
この 【1】自分で課題を設定する→【2】実際に作る→【3】フィードバックを得てより良くするというサイクルを重ねていくことが、デジタル・イノベーターへの熟達につながる。
ライフイズテックでは、累計5万人以上の中高生の成長を見てきた中で「イノベーターの3周理論」を唱えている。
例えば、メルカリを創業した山田進太郎氏にしても、大学時代に楽天でインターンをしながらサービス立ち上げを経験、その後ウノウで複数のサービスをゼロから立ち上げ、3社目で「メルカリ」というグローバル規模のサービスを作り上げている。
今の中高生はAIを活用することで、この3周の経験を早い段階で積んでもらえる時代が来ている。
1周目では、半径50cmの自分の身近な課題解決(例:部活の演奏会の告知サイト)をし、2周目でご近所スケールの課題解決(例:自分の住んでいる地域の掲示板アプリ)、3周目で社会スケールの課題解決(例:全国対象のシニア向けヘルスケアアプリ)という3周の経験だ。
高校や大学を卒業する頃には、早くも再現性を持って社会課題を解決できる存在になっていることだろう。
AIでアイデアやコードは無数に生成される時代だとすれば、アクションすること=社会課題を実際に解決することにより価値が置かれる。
AIネイティブである中高生(場合によっては小学生)がその第一歩を踏み出す上で背中を押してあげることが、AI時代の教育や子育ての大事な役割だ。

「#教えて」シリーズ質問募集中!

NewsPicksは、これからもピッカーの「もっと知りたい」にお応えしてまいります。
【#教えて編集部】【#教えてプロピッカー】でいただいたコメントには、全て目を通しておりますので、たくさんの「問い」をお寄せいただけたら幸いです。
また、問いに対する答えは1つではなく多様であるため、追加取材した記事の内容も1つの意見だということをご認識いただけましたら幸いです。