この連載について
日本は世界で一番、100年を超える長寿企業が多い。そのコアとなるのが、実は「家訓」だ。巷でパーパスが叫ばれる中、日本が大事にしてきた「家訓」には山程ヒントがある。この夏、末永く続くビジネスの秘訣を学び直してみませんか?
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トヨタ自動車株式会社(トヨタじどうしゃ、英語: Toyota Motor Corporation)は、日本の大手自動車メーカーである。通称「トヨタ」、英語表記「TOYOTA」、トヨタグループ内では「TMC」と略称される。豊田自動織機を源流とするトヨタグループの中核企業で、ダイハツ工業と日野自動車の親会社、SUBARUの筆頭株主である。TOPIX Core30の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
業種
自動車
時価総額
45.7 兆円
業績



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丸紅株式会社(まるべに、英語: Marubeni Corporation)は、東京都千代田区大手町に本社を置く芙蓉グループの大手総合商社。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
業種
総合商社
時価総額
3.87 兆円
業績



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伊藤忠商事株式会社(いとうちゅうしょうじ、ITOCHU Corporation)は、大阪府大阪市北区と東京都港区に本社を置くみずほグループ(旧第一勧銀グループ)の大手総合商社。日本屈指の巨大総合商社であると共にアジア有数のコングロマリット(異業種複合企業体)でもある。 ウィキペディア
業種
総合商社
時価総額
9.19 兆円
業績



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日野自動車株式会社(ひのじどうしゃ、英語: HINO MOTORS, LTD.)は、東京都日野市に本社を置く、主にトラック・バスといった商用車を製造するメーカーである。通称「日野」、ローマ字表記は「HINO」。トヨタ自動車の連結子会社でトヨタグループ16社のうちの一つ。日本のトラック・バス製造業界の大手。日経平均株価及びJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
業種
トラック・バス
時価総額
2,758 億円
業績



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武田薬品工業株式会社(たけだやくひんこうぎょう、英語: Takeda Pharmaceutical Company Limited)は、大阪府大阪市中央区と東京都中央区に本社を置く日本の大手製薬会社である。タケダ、Takeda、武田薬品とも略称される。日本唯一のメガ・ファーマであり、積極的なM&Aによって業績を拡大し続けている。 ウィキペディア
業種
医療用医薬品
時価総額
6.54 兆円
業績



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流通を握れば儲かることはわかっているのですが、地域に入っていくのが容易ではありません。
そうであるからこそ、「三方よし」とかいった、商人の生業を正当化する言説が、盛んに流布されました。
近江商人の主力商品は呉服でしたが、これは近江が、京都という日本随一の繊維産業生産地と消費地の後背であったことによります。
京都がつくり、消費し、近江商人が中古品を売り歩いていたわけです。
いわば古着界のビッグモーターです。なお、ビッグモーター(旧ハナテン)が大阪発祥であるのも、だいたい同様の背景によります。
江戸時代の経済の中心は、海運流通の中心である大阪でしたが、明治以降の財閥、総合商社が、近江商人の伊藤忠、伊勢商人の三井やイオンなど、乏しい商品を東海道とその分かれ道で売り歩いてきた近江商人、伊勢商人の中から出てきたのは、示唆するところが多いです。
武士との関りが多かった住友と三菱は、また別です。
「決して投機的な相場に手を出すな」、「商売はとにかく控えめに行え」としつつ、本業転換、フランチャイズ化、MAなど、事業としてはしっかりリスクをとって成長の機会をとらえていった様子があります。
オキテは、そのような成長の道程を経て練られたものなのかもしれませんが、長期的な結果をとるために慎重にリスクを考慮し、適切なリターンがあるときは大胆に攻めるということなのかもしれません。
また、副業する、上司に交渉する、ルールを作っていくなど、現代にいきる個人としても学ぶべきプロセスがあり、興味深いですね。
しかし、もっと重要なのは、「慎み十か条」となっているように、まずは「慎む」の精神ですね。
十か条の最初にあるものは、「慎みの心を大切に。・・陰徳善事の心を大切に」(第一条)、「先祖に感謝」(第二条)、「不誠実な行動を慎め」(第三条)など。
小学校時代に、先生から「誰も見ていなくても、廊下にゴミが落ちていたら、拾いなさい!」と言われていたことを思い出します笑
常にお天道様に見られている気持ちで、驕らず、徳を積み、周りを幸せにできる人や会社が長く繁栄するということでしょうか。
朝からよい記事を読ませていただきました、ありがとうございました。
現代の経営は400年前の近江商人が既に全部やっちゃっているのではないか?
そんな気になるほど、近江の国から生まれた近江商人の経営哲学は、現代に通じる普遍的なセオリーが満載でした。
副業、ジョブチェンジ、コミュニティなど、個人がキャリアを形成する上でも重要な法則が詰まっています。
個人的に印象的だったのは、叶えたい仕事やポジションがあるならまずは、上長に言ってみること。
自ら、市場を作ること。人材の育成には、手間暇惜しまないこと。
コミュニティを形成し情報を共有することなど。
ただ、家訓を破った者には……驚きの顛末が待っている。この始末の付け方もスゴいです。
代表的近江商人の山中家家訓の「慎み10ヶ条」も、一つ一つ味わい深いので、是非お読みくださいませ!
リベラルアーツの7割は、中国の諸子百家やギリシアの哲学者らが知の爆発をもたらした紀元前で既に完成していたとされるくらいですから、いま我々がやっていることのほとんどは焼き直しにすぎないのかもしれません。
ベストセラー本を読むよりロングセラー本を読むほうが骨太の読書になると主張されるのは、そんなあたりの事情からでしょう。
慎み10か条。いいですね。私も親から「慎み深さについては一番になれ」という願いを込めて命名されたのかどうかは知りませんし、いずれにしても名前負けしている感があるわけですが、これからの人生における座右の銘にしたい気分です♪
『日本人としては、かんてんパパで有名な、伊那食品の年輪経営とか素敵と思うけど、それを使ったトヨタ自動車は、年輪みたく成長が遅いんかと外国人からバッシングされた記憶。』
日本人が素敵と思う部分、実際に長寿企業が多いことと、一方で日本が低成長だったという、良い部分と悪い部分が混在していると思った。もうちょっと考えてみる。
まず本記事をベースに考えると近江「商人」。仲介業について考えると、「売り手よし」「買い手よし」はまさに仲介の本分。
例えば半導体商社は、世界的に日本企業は勝ち組ではない。また日本トップはマクニカという独立系。これは買い手の「色々な企業が製造するモノのうち、一番ニーズにフィットするものが欲しい」というニーズに対して、系列が幅を利かせた結果(少なくとも一因、ではあろう)。そのなかで、マクニカは独立系で海外とのネットワークが強く、半導体で日本が弱り海外が強くなるなかで、顧客ニーズに叶った(そして富士エレと合併してさらに規模を得た)。
そして最終製品に機能・コストで適切な半導体が使われ「世間よし」になり、商社・部品メーカー・最終製品メーカーの利益が適切にでることで、「お上よし」(納税で政府、利益・株価で株主)となる。
トヨタも色々批判されても、HVで圧倒的な強さをもち、世界的な現実論としての選択肢を増やし、EVも技術的には強い。
世界がEVを政治的な理由も含めて志向し、技術開発が加速した。この加速は良い意味でも悪い意味でもトヨタの想定以上だったと思うが、Teslaを除いて、特に政治的に一番ドライブした欧州企業や燃費が悪いSUV中心の米国企業が将来の競争力があるかというと、自分は疑問符。
年輪のスピードを上げる余地はある。ただ、正しい方向に年輪を積み重ねられるかがまず重要。年輪といいながら中途半端だとダメになる。
正しく積み上げられれば、嵐が来ても競争力あるポジションで、各所に信頼され、生き延びる。この似て非なる部分をどれだけできるかが難しく、でも肝だと思う。日本企業のバブルやそれ以降での多くの失敗は、似非が露呈しての低成長だったと思うし、正しく積み上げられた企業は成長を続けた。
そして嵐が来た時に、異なる時間軸と普遍的な判断軸で考えられることは、社会のレジリエンス・多様性としても重要。
以下、抜粋
「『三方よし』は、買い手よし、売り手よし、世間良しが基本ですが、近江日野商人の場合、これに『お上よし』が加わり、『四方よし』を実現してきたといえます」
ファミリーオフィス(資産管理会社ではない)では、フィランソロフィー、家族憲章が土台となり、ファミリービジネスの行動指針となります。
昔は、家訓に背いた場合は、力ずくで家業から追い出すことが出来たのかもしれませんが、現代は会社法や相続税等の法令に準拠することも必要なので時代に合わせて家訓、家族憲章、家族間の株式の譲渡のルール等を見直すことも大切です。
近江商人の教えには、歴史を超えて言い伝えられるだけの普遍性を感じます。
明治維新で日本の近代化が一気に花ひらいたのは、江戸時代に商業が発達していたからだと思っていましたが、近江商人の始まりはなんと関ケ原の戦いよりも前。
当時の距離感覚だと、関東、九州、北海道などへの進出は、今でいう海外進出と同じくらい、未知の市場を開拓していくことだったと想像します。
そこから学ぶべきは、知恵と行動力で仕組みを創っていった近江商人の逞しいマインドセットだと痛感しました。