大塚家具、父・勝久会長も本誌に激白
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注目のコメント
ガバナンスに関して、面識のない方に依頼したということ以外は、どう考えられているのかが質問されていないのが残念。
数値に関して確認すると、2009年に久美子氏が戻った。金融危機の影響もあるだろうが2009年12月期は-15億の営業赤字、翌年は同約-1億。2011年からは黒転し10億程度の黒字となっているが、2014年12月期は-4億の営業赤字。ここは増税影響もあるだろう。業績だけでパッと見て明確な判断ができないところではあるが、インタビューに「(久美子氏の在任中に)業績が落ちたのではなく落としたと考えている」という言葉があるが、その根拠はインタビューでも数値でも分からなかった。
ただ「私が社長に戻らなければならない」という趣旨の言葉を繰り返しているのが気になる。社長に戻ることは株主・社員にとって良い結果をもたらすための手段でしかないはずなのに、インタビューを呼んでいる限りは目的となっている。また、「私らの世代にインターネットではだめ」とも書いているが、だとすればネットが大丈夫な人口層が増加する中での時間との戦いで、ネットが大丈夫な人がトップとなるべきと、自分なら考える。絵に描いたようなステレオタイプの創業社長像に自らはまりに行ってる印象。ドラマ版『ハゲタカ』のおもちゃ屋の社長を思い出した。「創業者はいていいことになっている」なんて自分で言うのはいただけないでしょう。
つくづく創業者への引退の花道を作るのが如何に難しいかを再認識させられる。
二代目を支えられなかった周囲の取締役もいかがなものかと思います。興味深い。確かに前時代的かもしれず、時代に取り遅れているかもしれず、会社統治の現代的な理解が薄いかもしれない。しかしこうした人情を持つ、極めて日本的な社長に対して、コンサル的な資料と経営理論と分析で押し通そうとしたのが失敗では無いだろうか。完全に経営権を握っているならばそれも出来ただろうが。
少し前に、概ね全て撤退に追い込まれた欧米のプライベートエクイティを思い出す。結局今でもしっかり日本で事業をできてるプライベートエクイティは、こういう人達との話し合い方も、筋の通し方も理解している。社長サイドには、そこまでの老練な経験は不足している。
繰り返しだが、正論だけで攻めれるのは、絶対的優位を持つ時だけだ。