2023/7/4

不況の総合デパートが、業界トップの高収益企業になっていた

NewsPicks 編集部 記者
かつて「不況のデパート」と言われた会社が、変革を遂げている。
ROE(自己資本利益率)は3期連続10%を超え、厳しい環境でも安定した収益を出している、総合化学の三井化学だ。
日本の伝統的な企業を表現する呼び方に「Japanese Traditional Company(JTC)」という言葉がある。
この言葉には、変われない日本企業をやゆする意味が含まれている。
確かに、日本は一業種あたりの企業数が多く、再編も進んでいない。変化が必要な時代に、変われない企業も多い。
またV字回復というと、外部人材やカリスマ経営者が主導するものと思われがちだ。
だが、三井化学は、こうした見方を覆し、生え抜きの社長が地道に泥くさく改革を進めてきた。
三井化学の変革には、どの会社にも通用する改革のヒントがあるはずだ。
会社を変えるには何が必要か、経営トップの言葉から探っていこう。