テスラの「カイゼン」 トヨタが学ぶ側に
日本経済新聞
58Picks
コメント
注目のコメント
「17年6月。テスラと縁を切った直後の株主総会で章男氏は「競争相手とルールが変わろうとしている。改革の指針は『微調整カイゼン』ではなく建設的破壊だ」と危機感を強めた。」
→EVによる危機は気づいていたけど、具体的にどれほどの危機なのか、イメージがついてなかったんだろう。イーロン・マスクは前例ではなく、絶えず根本から考える第一原理思想で発想すると言われています。
カイゼンは現場の課題を全体最適になるように解決していくもので、生活現場の泥臭さを知らないイーロン・マスクにとって、カイゼン手法は大いに役にたったのではないでしょうか?
それでも電池をパナソニックの民生用のものを活用したり、自動車メーカーにはない発想がありました。それを見たトヨタの幹部は、おそらく失笑さえしていたのではないかとさえ思います。
全くモノ造りの発想が違うのです。これを豊田章男社長は、「競争相手とのルールが変わろうとしている」とトヨタ幹部に「大企業病からの脱却」を求めたのだと思います。
ギガキャストについては、メリットとデメリットを徹底的に分析したと思います。
そしてデメリットの大きさや日本ユーザーが受け入れてくれるかどうかを無視してでも、EVでのこれ以上の遅れは許されないと判断した結果、ギガキャストの導入だっとと思います。
それでもトヨタはマルチパスウエイ(全方位外交)の旗を下ろしません。
EVでの競争で負けてしまったらマルチパスウエイもないわけですが、自動車産業の巨大な裾野を考えると、ある程度の出血を覚悟しながら、生き残るという大命題に取り組むしかないのだと思えてなりません。