東洋建、株主提案の取締役が過半へ 総会で7人可決
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注目のコメント
事業で成功した創業者の資産運用会社が、単に相続した資産を守るのではなく、エンゲージメントファンドに転じていて興味深い。その1例が東洋建設。
エンゲージメントは「ソフトな」アクティビズムと紙一重とも言われますが、こういう新しいタイプの資本の力が日本を変えていくのかもしれないですね。
6/25の「【激白】任天堂ファミリーが「あの会社」に投資した理由」
https://newspicks.com/news/8593798/body記事の内容は、任天堂創業家の資産運用会社が莫大な保有資産を運用して価値を上げるために、企業に対して積極的な投資を行い、また一部の投資先企業の経営陣に積極的に提言をおこない、企業価値の向上を目指すことの一環で実行されたことの結果です。
例えば米国では、資産運用に対しては受託者責任が課されているため、投資先企業の経営陣への提言は公然と行われていますが、日本では、特に大企業において「企業グループ」がつくられ、企業グループ参画企業同士で円環状的に株式を持ち合うなどの手法により、グループとそのメンバー企業の安定が図られてきました。「安定」は参画企業の経営者の地位安定のためにはなりますが、少数株主のためになるとは必ずしも限りません。
任天堂創業家の資産運用会社の手法は、日本ではこれまで一般的ではありませんが、「経営とは何か」を考えさせる内容で、ここへの意識は日本のコーポレート・ガバナンスが世界に近づくことになると思います。東洋建設といえば、アフリカ関係者からすると、ケニアのモンバザ港のコンテナターミナルです。コンテナターミナル自体も大きな事業ですし、強盗にあい亡くなられた方もいらっしゃいました。
東洋建設との話からずれますが、アフリカにいると、治水、河川、港湾というのはほんとうに重要なのだと思い知らされます。雨がふらなかったり雨が多すぎたりしてアフリカの経済は左右され人の命にも関わっていますが、河川や港湾や流域の工事や管理ができていればかなりの部分が防げるはず。気候変動対応よりもずっと効果が高いと思います。