2023/7/6

【違和感】古いままの「就活マナー」こうすればいいんじゃない?

学生の方々へ様々な「質問」をし、同世代のリアルな声をお届けする企画「学生VOTE」第3弾です。
リクルートスーツ、黒いパンプス...就活における「身だしなみマナー」への問題提起が相次いでいます。このテーマに対して企業も動きを見せており、青山商事は学生たちが抱える服装に関する悩みを解決するため、新たな取り組みを発表しました。まだ変革の道のりは始まったばかりですが、その兆しは見えてきています。
しかし実際、いま大学生たちは、就活における身だしなみマナーについてどのように受け止めているのでしょうか?
今回、2つの質問を用意してみました。
Q1. 現在の就活における身だしなみマナー、どう思う?
Q2. どんな動きがあれば変わっていくと思う?
NewsPicksの学生アンバサダー「Student Picker」西平 美侑さん、本司 明日香さん、石原 成基さん石光 悠真さんにもお答えいただきました。
就活における「身だしなみマナー」に関して、みなさんはどのような意見をお持ちでしょうか?コメント欄にぜひお寄せください!
Q1.就活での身だしなみマナー、どう思う?
ビジネスの場で身だしなみに気を遣うことの重要性を理解するきっかけとしては、意味を持つと思います。一方で、入社後に就活スタイルそのままで出社したり、お客さんの前に出るわけではないと思うので、なんだか形骸化したものにも感じます。
私が海外で就職活動をした際、他の学生を見て「自分をプロフェッショナルに見せるための装い」をしているなと思いました。ピンク、緑、白など、様々な色と形のジャケットやパンツを身につけ、自分なりに相手に好印象を与える身なりを選んでいる様子でした。それは「自由」や「個性」を象徴するということではなく、リアルなビジネスの場が想定された装いだと感じました。
Q2. どんな動きがあれば変わっていくと思う?
リクルートスーツの歴史を調べてみると、現在の黒いスーツは90年代の不況期に、ビジネスや冠婚葬祭などあらゆる場面で使える汎用性の高い色として支持を得たようです。
しかし最近はそこまで汎用的なものだという気はしませんし、入社後も着用できるような服装で就活ができても良いのではと思います。企業側が「自分がその会社で活躍している姿」をイメージした時の服装を就活生に促すというのはどうでしょう。社風とのマッチ度を測る機会にもなると考えます。
Q1.就活での身だしなみマナー、どう思う?
多くの場合、就活ではリクルートスーツの着用が求められますが、それが必ずしもビジネスシーンを正確に反映しているとは言えず、この点について、合理的な説明が欲しいと感じます。私自身、スーツで出勤する親を見て、就活より自由な服装でうらやましいなと思ったこともあります。
個人的には、スーツや靴の販売員が保守的すぎるという点が問題だと考えています。就活の際に「これが無難です」と言われて、一式揃えたときのあっけなさ、個性なんて幻想なんだという感覚は忘れられません。また、就活エージェントにも問題があると感じます。生協を通じて送られてくるDMには、「女子のための身だしなみ講座」や「就活メイク講座」といった内容が含まれており、ジェンダーロールの押しつけを強く感じました。
Q2. どんな動きがあれば変わっていくと思う?
企業によって就活生に求める服装やその理由は様々だと思うので、就活生やエージェント、メーカーに対して、企業が求める服装の理由を説明することが重要だと思います。実際にオフィスカジュアル指定のイベントに参加したら、全員がリクルートスーツだったことも。企業側も認識のずれに困っているのでは?と思います。
時代の変化にも適応する必要があり、性自認や文化背景に関わらず、多様な人々が自由に遺憾なくパフォーマンスを発揮できる環境を、意識的に創っていただけると嬉しいです。
Q1.就活での身だしなみマナー、どう思う?
現在のマナーや身だしなみは、一般的なものから会社ごとの細かいルールまで多様です。そのため、一概に言い切ることはできませんが、私の意見としては、現代の身だしなみマナーは必要なものであり、これ以上の改革はできないと思っています。
数年前と比べると、身だしなみに対する評価は緩くなった印象があります。数年前の一般的なマナー規定では、髪の長さまで具体的に記載されていたこともありましたが、現在は「清潔感」等、抽象的な表現が使われているようです。現在、マナーとしては適度な拘束感を持っており、ちょうど良いバランスではないでしょうか。
Q2. どんな動きがあれば変わっていくと思う?
『本質を理解する』ということでしょうか。身だしなみマナーに対して「なぜ?」という疑問を問うと、就活生の中には「皆そうしているから」「就活会社に言われたから」と答える学生もいます。
私にとって身だしなみに気を遣うことは、他者や取引先への配慮であり、敬意です。そして、自分をより魅力的に見せるためのツールだと思っています。なぜ身だしなみを整えるのかという疑問を持ち、その本質を理解することが重要だと考えています。
Q1.就活での身だしなみマナー、どう思う?
私は現在の日本の就活における身だしなみマナーは、一般的にビジネスの世界でのプロフェッショナリズムと相手に対する敬意を示す手段として重要な役割を果たしていると考えています。しかし、現代の視点から考えると、この見方が少しずつ変わり、変化が必要なのではないかと感じます。
身だしなみマナーが厳格すぎると、個性や自由な表現が抑制される可能性があります。また、これは性差別に対する意識の高まりとともに、男女別のマナーやノーメイクNGなどの問題につながる懸念もあります。
将来的には、社会全体でマナーの見直しを行い、就活の場が多様性を尊重し、平等な機会を提供すべきだという価値観を反映させていく必要があると考えます。
Q2. どんな動きがあれば変わっていくと思う?
社会全体が時代の変化に合わせて、文化や価値観を見直す必要があります。これには多様性や個々の自由な表現を尊重する文化を推進することが重要だと考えます。
例えば、米金融大手ゴールドマン・サックス・グループが従業員の服装規定を緩和した動きがありました。このように、就活の場でもビジネスカジュアルやスマートカジュアルなどより柔軟なドレスコードを導入することで、就活生は自分らしさを表現しながらも、プロフェッショナルな印象を保つことができるのではないでしょうか。
就活における「身だしなみマナー」に関して、みなさんはどのような意見をお持ちでしょうか?コメント欄にぜひお寄せください!今後もみなさんが「大学生活で気になっていること」「Student Pickerに聞きたいこと」など、さまざまな質問を募集中です。次回もお楽しみに!
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