習氏と米長官、関係安定化で一致 首脳会談調整、台湾問題は応酬
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祖父の兄が台湾統治時代に東京帝国大学卒業後、台北帝国大学(現台湾大学)で教鞭を取っていた。
台湾、日本共に友好的な関係性が当時より持続していて、これからも基本的な価値観や歴史を共有しながら世界の進歩と平和に貢献しながら共に発展していく関係性の維持が両国にとって望ましいと思います。
ですので、中国による一方的な台湾の主権の侵害には一片、一隅の余地なく反対します。
注目のコメント
ブリンケン国務長官が、具体的でタフな交渉をした相手は、王毅氏(共産党政治局委員)でしょう。
https://www.mfa.gov.cn/web/wjdt_674879/gjldrhd_674881/202306/t20230619_11099675.shtml
王毅氏は、
・中国に対する経済制裁を解除すること
・台湾独立に明確な反対を米国が表明すること(「1つの中国」原則だけでなく、単に「台湾独立を支持しない」と表明するだけでもなく、現在の米国の「あいまい路線」を変更すること)
を要求しました。
これらの要求に対して、ブリンケン国務長官からの回答は無く、米中間でコミュニケーションを増やし、協力できる分野では協力していきたい、という表明にとどまりました。
王毅氏の要求は、中国の従来からの論理、
・中国は民主主義や人権、近代化について独自の価値観があるので、欧米は介入してはならない
・台湾に関しても中国の歴史的な勢力圏と中華文明の復興の問題なので、欧米は介入してはならない
といった主張の上で、述べられています。
従来からの中国の論理ではありますが、要求がより明確に、イエスかノーを求める強硬なものになっています。ブリンケン長官は、今回の訪中ミッションを見事に終えたという評価をしてよいと思う。今回の米国の目的は、対立関係にある中国との「関係改善」ではない、よっていかなる分野においても意味なく譲歩する必要はない。おみやげは不要だということです。王毅が何を言おうと、「妥協や譲歩の余地はない」のは米国の方で、彼の発言に頷く必要すらない、ということです。今回のミッションは、コミニケーションの途絶による中国の暴発(北朝鮮化)を防ぐという一点に尽きるのだから、習近平と「対話継続の方針で一致」したというのは、上出来だといってよい。もっとわかりやすい「成果」を期待して、その場の空気に飲まれて足元をすくわれてしまう(中国に有利な言質を取られてしてしまう)どこかの親中派の人たちとは違うということです。
とりあえず首脳会談をしようという姿勢を双方が持っているというのは一歩前進。しかし、台湾問題では平行線のまま。軍のホットラインも築けていない。米中関係の改善を焦っても何も生まれないが、何かの手応えは欲しいところ。