セブン&アイ株主の米投資会社幹部「社長退任に自信」 25日に株主総会
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注目のコメント
この案件、黒船襲来のインパクトがありますね。個社の問題ではなく日本全体でガバナンス改革のキモをあいまいなまま放置したツケが出てきたと思います。最大の問題は、取締役会の機能で、監視役のモニタリングボードなのか、業務執行するマネジメントボードなのかです。この論点をオブラートで包むのが社外取締役だったのではないのか、と問われていると思います。記事の中でアクティビストはこう言っています。この案件、黒船襲来のインパクトがあると思います。「実は数カ月前、あるセブン&アイのトップエグゼクティブがわれわれに対し『社外取締役には重要な戦略は決めさせられない。なぜなら彼らはわれわれのビジネスを知らないからだ』と言った。この発言が示唆する通り、執行側と独立した取締役との基本的な関係に問題がある。井阪社長らの退任を求める提案は、問題のあるリーダーシップに対処するためのものだ」
明後日だがどうなるか。
井阪氏のかわりに、創業家の伊藤順朗専務執行役を暫定社長として推す件については、個人的にはかなり微妙だと思っている。
まず、おそらくだが本人同意を取っていない。逆に取っていればセブンの役員が現在一枚岩ではないということだし、そうであればその開示がされてしかるべき。そのうえで、株主が選択をするのがプロセスとしても真っ当だし必要。
次に、東洋経済の紙面側での直近のインタビューでは、井阪氏と同様に食への集中を掲げており、その文脈でValueActが提案しているヨーカ堂の切り離しには現段階で反対と理解している。
コンビニ事業にフォーカスするか、ヨーカ堂も含めた構造を「食」という共通点で維持するかが、事業面での最大の経営論点で、そこで相容れない発言をしている方を推奨するのは、ロジックがない。
そのうえで、おまけに暫定。他の取締役候補もだが、下記でコメントしたように、正直パワー不足が否めない。経営方針に同意し、他の株主の賛同も得られる社長候補を現在確保できていない状況に見える。もしくは社外からではなく社内登用を考えているのかもしれないが、これだけの争いの後に勝ったとしてもしがらみが大きい。しがらみを断つためには、様々な退任人事が不可避になると思うが、そこを乗り切れるか。
セブン&アイHD 井阪隆一社長ら続投へ 米投資ファンドの株主提案に反対
https://newspicks.com/news/8354923
セブン社長が大反論「コンビニは分離しない」
https://newspicks.com/news/8387292
バリューアクト「創業家の伊藤順朗氏をセブン&アイ暫定社長に」
https://newspicks.com/news/8440625「井阪社長は就任して7年だが、野心的に大きなことを達成したり、明確なプランを推進したりしたリーダーとは言えない。」なるほど。でも、それを求めて鈴木さんを解任したんじゃなかったんですか?と思ってしまいます。
ただ、こういう点を含めいろいろおおっぴらに議論することは悪くない。