中国1-3月GDP+4.5% 「ゼロコロナ」政策終了で景気回復鮮明に
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2023年第1四半期の実質GDPは4.5%増となり、22年第4四半期の2.9%増から加速しました。けん引役となったのが、記事にもある消費で、輸出も予想以上に伸びました。
消費に関しては、コラム(※)にも書きましたが、サービス消費が伸びる一方で、耐久消費財については限定的となるとみられます。
足元では不動産販売が回復してきたので、年後半にかけて不動産開発投資も伸びてくる可能性は十分考えられると思います。
※ 急回復する中国のサービス消費。インバウンド需要の期待も高まる
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00109/00055/新型コロナウイルスが影響を与えるのは、医療、経済、社会と言われていますが、この記事を見ると感染対策が経済に与える影響が実感できます。
ゼロコロナ政策の様に、医療に特化した対策をとると、経済と社会に大きなダメージを負い、経済に特化すれば医療にダメージが起きるというとても難しい判断になります。
経済も社会も結果的には人々の生死につながる事であり、いずれも最小限の被害で抑えるためにはどうすれば良いのかという考え方が必要になってきます。
それぞれの専門家が集まれば、それぞれにとっての危機を訴えるだけで議論がまとまらないと思います。これらを包括的に考えられる人材が感染症危機管理の分野に求められます。昨年の1~3月GDPは+4.8%で、+3.0%だった通年で最も高い成長率を記録。4~6月は+0.4%、7~9月は+3.9%、10~12月は+2.9%。このように見ると、「ゼロコロナ」策解除を受けての景気回復効果がどう出てくるかという側面も含め、鮮明になるのは第2四半期以降と見ていましたが、予想を上回った印象です。重要なのは成長率そのものではなくその中身と構造ですが、スタートダッシュとしてはまずまずか。