(ブルームバーグ): ソフトバンクグループが投資先であるアリババグループの持ち分について、残りほぼ全てを売却する方向で動いていると英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。米証券取引委員会(SEC)に提出した届け出の内容を同紙が分析した。

FT紙によれば、ソフトバンクGは中国へのエクスポージャーを抑える一方、市場の下降に伴いテクノロジー投資の価値が損なわれる状況で持ち分を現金化する。

同紙によると、ソフトバンクGは今年に入り前払いのフォワード契約を通じて、アリババの株式約72億ドル(約9600億円)相当を売却した。最近のディールの多くは、バークレイズとみずほ証券、SMBC日興証券が担当したという。

フォワード契約による売却で、一時34%に達していたソフトバンクGのアリババ持ち分は最終的に3.8%に低下する。

FT紙の報道を受け、13日の香港株式市場では、アリババの株価が一時5.2%急落した。

ソフトバンクGは同紙の取材に対し、届け出に関するコメントを控えたが、アリババ関連の取引について、不確実性の高まるビジネス環境に対応する「ディフェンシブモード(守りの姿勢)」へのシフトを反映していると説明した。

ブルームバーグ・ニュースも同社にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

原題:SoftBank Moves to Sell Down Most of Its Alibaba Stake: FT、SoftBank Aims to Sell Majority of Its Stake in Alibaba, FT Says、Alibaba Falls on Report of SoftBank Selling Majority of Stake(抜粋)

(アリババの株価を追加して更新します)

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