アングル:電池にかすり傷で全損も、エコには程遠いEV保険事情
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コスト全体の20%~50%を占めて、かつ、LCAでみるとCO2排出量でも、車両の約半分近くを占めるバッテリー。
ちょっとした事故で全損になってしまうと、地球環境に与える影響としては最悪に近いでしょう。特に、テスラはギガプレスで一体鋳造しているため、部分交換ができないので、電池が大丈夫でも修理は難しいことが多いです。
事故車のバッテリーの分析や再利用などの検討は、台数が増えると大きな課題になります。
(以下、記事中からの引用)
テスラなどの自動車メーカーがもっと修理しやすいバッテリーパックを製造し、バッテリーセルに関するデータに第三者がアクセスできるようにしない限り、EV販売台数が増えるにつれて、ただでさえ高い保険料は上昇を続け、衝突事故後に廃車となる高年式車は増えていく――これが保険会社や自動車産業の専門家の見方だ。
「事例は増えつつあり、バッテリーの扱いが重要なポイントになる」と語るのは、アリアンツ・センター・フォー・テクノロジーでマネージングディレクターを務めるクリストフ・ラウターワッサー氏。同氏の指摘によれば、EV用バッテリーの製造においては化石燃料車の製造よりもはるかに多くの二酸化炭素が排出され、何千マイルも走行しなければ、そうした追加の排出量は相殺できないという。
「たいして走りもしないうちに廃車にしてしまえば、二酸化炭素排出量におけるEVの利点はほぼすべて失われてしまう」とラウターワッサー氏は言う。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
注目のコメント
リチウムイオン二次電池はセパレーターがキモなので
外傷によりセパレーターの健全性が確保できないなら極めて危険な状態(炎上、爆破もありうる)ですから、当然
そもそもリサイクル手法が完全ではないし
当たり前の話です日本では最近の自然災害の増加によって火災保険の風災保険金などの支払いが増加し、保険会社側から見ると火災保険事業の収支そのものが悪化していますが、そもそも風災などの増加で保険金が高額となるのは、復旧費用のうち「仮設足場」などの安全対策費用が最近では結構な割合を占め、その部分も当然保険金の支払い対象になるからです。
保険側の観点からすると、そもそも保険はそうした予期せぬ高額の負担をカバーすることのほうが優先。高額になるものを補償対象にする場合、必然的に保険料も上げざるを得ません。
問題は補償対象物が高額なことよりも、時代の流れで同じ対象物に対する保険金支払い額が昔よりも急激に高額になることです。事故の発生を抑止する方策の浸透など、別の観点も含めて急激な上昇を抑える方策を考え出さねばなりません。
自動車保険は、時代とともに事故の発生頻度が下がっていくと、保険料も下がります。『テスラの構造的バッテリーパックは、何かあったらスクラップ直行だ』
初期コストだけではなく、故障リスクや保険のようなランニングコストも吟味して購入すべし。