2023/2/19

【開発トップ】エーザイの研究者が失敗から学んだこと

NewsPicks 編集部 記者・編集者
製薬会社のビジネスモデルには大きな特徴がある。
研究開発に莫大な費用を投じ、薬の開発に成功したら、販売を通じて資金を回収し、次の薬の開発に投資する。
ただし、高収益を続けられるのは、特許が保護される20年間だけだ。
その前に新薬を世に出せなければ、後発薬が登場して売り上げが急減し、「パテントクリフ(特許の崖)」を転がり落ちることになる。
この製薬会社の構造をわかりやすく体現しているのがエーザイだ。
エーザイは世界初のアルツハイマー病治療薬「アリセプト」で急成長したが、続く大型薬を出すことができず、2009年度をピークに売上高は減少。
がん治療薬「レンビマ」のヒットで現在は回復の途上にあるが、そのレンビマの特許は2026年に切れる。