塩崎悠輝
静岡県立大学国際関係学部准教授
・2023年02月09日
インド株式市場の指数、Nifty 50は、2020年2月に急落したものの、現在はその頃から倍増しています。
　新型コロナウィルスの打撃から挽回し、日本でいえば3年で日経平均が倍増した、というようなもので、日本はもちろん、NYダウなどと比べても、かなり好調でした。

それで、Nifty 50はこれからどうなるか、ですが、今のところ、2022年12月初めをピークとして、下がってきてはいますが、そこまで急な下がり方ではありません。
　今年に入って目立って下げているのは、テック企業で、これはニューヨーク市場や、米国のテック企業の株価の影響でしょう。
　ニューヨーク市場の影響を受けるのは、日経平均などと変わりません。
　特に、インドのテック企業は、米国のテック企業の下請け、という性格が強く、ニューヨーク市場に強く影響されます。
　一方、繊維、アパレル企業などは、むしろ好調です。

アダニとかヒンデンブルクとかの影響で、売りに出るのは、まず外国人投資家でしょう。
　アダニ・グループが、1月下旬以来1000億ドルを失ったとして、ヒンデンブルクがいくら得たのかはわかりません。しかし、空売りで巨額の利益を得たのは間違いありません。
　ヒンデンブルクがやったのと同じことをインドの新興財閥に仕掛けようとする投資会社があってもおかしくはないでしょう。
　ミッタルのような老舗であれば、そこまで付け込まれやすいとは思えませんが。
蛯原健
リブライトパートナーズ代表パートナー
・2023年02月09日
米国空売り&不正暴露系コンサル屋　vs　(元)世界5位富豪率いるインドいちの政商、この対決はまだ第一ラウンド終了ゴングが鳴ったところ、年単位の長期戦いになるだろう。ちなみにこのヒンデンブルグがロールモデルと仰ぐマルコポロが史上最悪ポンジスキーム詐欺師マドフの悪行を暴いてから実際にお縄が手にかかるまで5年かかっている。さらにちなむならマドフはナスダックの会長まで務めそれゆえSECに顔が効き悪行がなかなか裁かれなかった一方、このアダニは安部さんどころではない長期政権で最近では権威主義と揶揄されてる向きもあるモディ首相のお抱え政商といったところ、政治・行政との関係性の近さにも共通点が見いだされる。
八田浩
株式会社ロケットスター取締役　共同創業者
・2023年02月09日
綿密な調査をベースとした空売り投資家の標的になったらたまらないですね。公表されているデータが間違っている(意図的な粉飾も含む)場合は確実に株価は下がりますので、株が上がるよりも下げる方が再現性は高いですね。凄いやり方を考えたものです
"ヒンデンブルグは、アダニの米国で取引されている社債を通じて空売りポジションを構築したと明らかにした"