空売り投資家の行為は故意の証券詐欺に相当、アダニが反論公表
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一昨日インド・ムンバイから帰国したが、現地はこの話題で持ちきり。インド人のこの人に対する見立ては要するにザ政商。既に主要国では最長政権となりつつあるモディ首相と共にインド最大財閥の一角に最速で登り詰めた。つまり、叩けば埃が出るくらい当然で何をイマサラ、くらいが現地の人々の感覚だろう。
2日にして6兆6000億円を失う(時価総額の下落)とは、並大抵の企業にできることではありません。
アダニ財閥、といっても、日本では知名度は高くないですが、ジャイナ教徒のゴータム・アダニ氏(グジャラート商人の家系)が、一代でつくりあげた、電力や港湾管理、等々を稼業とする巨大財閥です。
アダニ氏は、2022年には、世界第3位の富豪にまで昇りつめています。
ところが、1月26日、27日、アダニ・グループ各社の株価は軒並み急落し、アダニ・グリーン・エナジーとアダニ・トータル・ガスは20%下げてストップ安となりました。
ヒンデンブルグが、レポートで、
・グループ企業の会計報告で、債務が過少に報告されており、そのことで株価操作を行っていた。
・会計報告で報告されていない資産が、世界各地の租税回避地などで運用されている(1200億ドルくらい)
等々、非常に詳細で多岐に渡っていて、読むのも大変です。
https://hindenburgresearch.com/adani/
アダニ氏の反論は、つまり、ヒンデンブルグのレポートは、アダニ・グループ各社の株価を下落させて空売りで儲けるために仕組んだもので、内容も不正確である、というものです。
インドで、巨大財閥であれば、会計の不正とか租税回避地での運用とか、やっているだろうな、とは思いますが、インドの他の大企業にも波及していくのか、もし止まらなければ、インド経済への影響は、巨大なものになります。
インドの新興財閥「アダニ」の成功方程式 一代で築き上げられたインフラ帝国
https://toyokeizai.net/articles/-/51117
インドのゴータム・アダニ氏、世界3位の富豪に浮上
https://www.cnn.co.jp/business/35192592.html
印アダニ傘下企業、2日で時価総額6.6兆円失う-2社はストップ安
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-27/RP4S51T0AFB701