アップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック「ネットが存在する前の時代に戻りたい」
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注目のコメント
私の尊敬する組織理論研究者で、ジェームス・マーチという人がいました。
彼は、インタビュー記事の中で、いろいろな経営のコンセプトはあるけれど、それが本当に有用なのか、実際のところはわかっていないものがほとんどだ。だけれど、どんな組織もトイレがなかったら機能しない、と述べていました。
それに近い読後感です。つまり、我々は色々とどうでもいいもの、どうでもいいことに沸き立ち、振り回されているけれど、大事なことを見失っていないか、それでいいのか、とウォズニアックは述べているのかなと。
「あなたのように特殊な立場だから言えるんだよ」と、途中までは卑屈に読んでいましたが、でも、考えてみれば、そういう立場だからこそ見えることを共有してもらうことにも意味があるよなと思いました。7年ほど前に会社を辞めて独立した私のような人間が色んな方からお声がけいただけるのはネット社会が発展したからだし、それはありがたいと思う。
でも、ほんの30年前には、手書きで資料をつくり、電話で話し、仕事中にも他愛のない会話がなされていた。時間の流れが緩やかでした。
今は少数のギラギラした人がいる反面、多くの人がストレスを抱えて生きている。
デジタル時代の前のテクノロジーは人を楽にしましたが、今は多くの方を不幸せにしているのかもしれません。まあ、もう元には戻れませんが…。自分の軸がしっかりとある発言ですね。十人十色と言われるように、それぞれ自分が貫きたい信念は違うもの。
大切なことは、自分の信念=自分の軸が何かを自分が理解し、その軸をしっかり握り続けることだと、この記事を読んでつくづく思います。つい握っているはずの手がゆるくなることは、様々な出来事に直面するとありがちです。最後まで手をゆるめずに持ち続ける自分の軸は、見えない自分だけの財産ですね。