2023/1/30

【少子化】不妊治療に大行列、中国政府が直面する難問

中国国家統計局は1月17日、2022年末時点の中国(台湾、香港、マカオを除く)の総人口を発表した。
そこでは衝撃的なことが明らかになった。人口は前年比で85万人減り、14億1175万人になったのだ。減少は61年ぶりのことだ。
人口の増加を抑制するため、持てる子どもの数を一人に制限した「一人っ子政策」を1979年に導入したものの、2016年にはこの政策を廃止。さらに、2021年には制限を撤廃して3人目の出産ができるようにしたが、少子化は進む一方だ。
人口減少する中国で、子どもを持ちたい夫婦をどう支援していくのかは政府の重要な課題になっている。
日本では少子化対策の一環として、去年4月から不妊治療に保険が適用されるようになった。そのような議論が中国でも始まっているのだ。
INDEX
  • 行列ができる不妊治療
  • 子どもを持つ意欲は低下
  • 人口減少という課題
  • 対策に四苦八苦する政府
  • 借金して不妊治療の現実
  • 世界平均より多い「不妊夫婦」
  • 子育てと仕事の間で

行列ができる不妊治療