【完全図解】5万人が失職。今、GAFAMで本当に起きていること
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年初に米CES2023に参加した際、多くのセッションでコロナブーメラン効果という言葉を耳にしました。コロナ特需で業績拡大・業容拡大したメガテックがその反動で業績悪化でレイオフを始めているという意味。但し、景気後退懸念による広告費削減の影響、過大投資による余剰キャパシティ、顧客離れなど要因は各社によって違いがあります。影響が短期で収束する企業、中長期まで続くかも知れない企業。様々です。
象徴的なのは足元の数四半期で従来黒字の北米ECまでもが赤字に陥っているアマゾン。SNSについては昨年米国では変曲点を迎えたという指摘もありました。起きていることは政治・経済・社会・テクノロジーの変化の中でも、特に若い人の価値観の変化。この影響を広告費削減やプライバシー規制の影響以上に大きく受けているのがメタではないかと思います。
数年単位で業績や株価を見ると、成長性・収益性・安定性という企業分析の3大要因を三位一体で充足しているアップル、レイオフは発表したもののマイクロソフトがより強固なポジションにあることが見えてきます。
各社固有の要因を見ることも重要です。アメリカのビッグテック(Google,Meta, Apple, Amazon, Microsoft)で吹き荒れるレイオフの嵐。
なぜ一斉に?
なぜこんな大規模に?
GAFAMってそんなに業績悪かったの?
決算シーズンだけど、どうなるの?
そしてもう少し先の未来はどうなっていくの?
という疑問を一気に解決できるように努めました。ビッグテック企業で「素晴らしいエンジニア」という称号を持った人たちもレイオフの対象にあっており、今回は容赦ない切りようです。
2008ー10年などの金融危機の時は、グーグルは人を増やしていました。この規模は各社の史上初の規模です。
レイオフはされた人だけではなく、企業そのものの在り方を変えていきます。
これまで、多くの人材を集め、イノベーションを生んできたわけなのですが、これがどのように変わっていくのでしょうか。
二日目以降は、個別の企業の挑戦やビッグテックを取り巻く難問を取り上げていきます。
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https://newspicks.com/news/8002819/body/今回のレイオフは全体になかなかのマグニチュードである事は事実だろうが、他方で各社の昨年初頭までの従業員の増え方のほうにも触れるべきだろう。各社とも今回のレイオフの数倍の人数を2年ほどこ短期で急増させている。つまりグラフにすると、コロナ期だけ逆V字型に突出した形となる。今回のレイオフはコロナ期に増やした人数より遥かに少ない。
要するにコロナにより米国を筆頭に世界で起きた過剰流動性バブルがそれまでの経済トレンドを超レバレッジさせたがそれはテック産業が牽引する上げ潮経済であり、そこでテック産業の経営者は全員がヨーイドンでアクセル全開モードでハイジャック競争まで行って社員数を激増させたのである。当然にバブル崩壊によりそれが今、逆回転している。つまり、まだこれでレイオフ終了とは言い切れず、もしここから米国経済がさらなる本格不況にでも突っ込もうものなら、一段のレイオフもあり得るだろう。