日電産、通期営業益は一転減益に 永守会長「今期中に負の遺産処分」
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注目のコメント
前任の関社長は、黒字ながらも目標を達成しなかったということで、最終的にクビになりました。コロナ禍の半導体不足の中で大変な状況でしたが、如何なる悪条件でも死ぬ気で目標達成するのが日本電産のイズムということのようです。
今回も未達ですので、永守氏がクビになる番ですね。Q3の数値や下方修正は、構造改革費用を含めて「会計の範囲内での、意図的な費用計上」をしているように見える。
経営結果が悪化したのはこれまでの経営が悪く、そこを変えるために構造改革をした(そして来年とかにV字)という構造を作るためだと思う。
これ自体は、経営トップが変わった時に結果を出し、また社内の信頼を得るという観点で手法として否定されるものではない。
関氏の退任が業績起因だったことなどと併せて、どういった説明をするか(たしか日本電産の決算説明会は翌日)。
・Q3の粗利率は18.1%、販管費(研究開発費含む、以下同)は13.1%
・売上は約5700億円で、Q2は5400億円だったがそこよりも売り上げが大きいのに、粗利率が2%低く、販管費が2%高い
・下記の決算スライドの7ページに、110億円の構造改革費用を入れている。ただ前四半期までの営業利益が450~500億円に対して、3Qは280億で、構造改革費を足し戻して約400億
・永守氏がトップに戻ってきて、WPR含めてコストコントロールがよりタイトになっているのではないかと考えると、出そうと思えばもう少し利益は出そうには思う
・通期予想から逆算すると、4Qは売上5000億円・営業利益-45億円。売上減少などから考えると、4Qにさらに構造改革費用を100-200億円くらい積んでいると思う(資料をざーっと見た限り出ていなくて、過去の増減益パターンとか推定限界利益率からの推測)
決算説明資料:https://bit.ly/3XNns4I
〈追記〉記事見出しが変わったので、そこ含めて所感を。
下記でもコメントしたが、自分が呼んだ人のクビを切るには仁義・礼儀があると思う。負の遺産(他の記事ではゴミとも…)は好きではないし、この一連の流れは、日本電産をこれだけの企業にした本来的に偉大な経営者である永守氏の晩節を汚すもので残念。結果が出ても信頼されない要因をご自身で作られているように、自分は感じる。
また、退任が9月。今回実績でも構造改革費用を織り込んでいる。「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」を掲げてるのだから、前回決算説明会や決定時がその後だとしたらその時に適時に、開示基準にヒットしてなくても修正すべきだったと思う。こういう時の一貫性、重要。
https://newspicks.com/news/7517649加筆しました。
1 Q4は営業赤字へ。これは過去ではなく現経営陣の責任問題では?
2 HDDの縮小。SSDの価格下落の影響だろうが、最終需要の弱さゆえでは。大手ITの投資はスローダウンでは。。。
3 自社株買いは惰性では?このタイミングならば工作機械業界および半導体関連分野でのM&A原資確保が最優先ではないか。