2023/1/24

【ゼロ解説】「なぜ値上げ?」がすぐ分かる、電気料金の超基本

NewsPicks編集部 編集者/記者
大手電力による、電気料金値上げの動きが相次いでいる。
1月23日、東京電力が経済産業省に対して、月額の電気料金について平均29・31%の値上げを申請した。6月以降の実施を目指す。
昨年11月以降、経産省に値上げ申請したのは東電で6社目になる。
なぜ、食品などと違って、電力では「政府に申請」という手順が必要なのであろうか。
電気料金値上げは、人々の財布事情に直結するテーマだ。にもかかわらず、毎月の電気料金の請求書を見ても、料金の仕組みはほとんど分からないのではないか。
さらには、食品や日用品の値上げが相次ぐ中で、「事実上寡占の電力も値上げするのか」と思うかもしれない。
ただ、実は他の業態に見られない、かつて独占産業だったからこその名残が、今回の値上げの裏に隠れている
今日から2日間、基礎から電気料金と制度を学んでみる。
INDEX
  • なぜ、電気料金は分かりにくいのか
  • 電気料金を構成する4要件
  • 一般消費財と決定的な違い
  • 電力会社に打撃「上限1.5倍」
  • 解決への「3つのポイント」
  • ツケを受けるのは国民