2023/1/18

【データあり】「睡眠時間が長いほど好業績」は本当だった

NewsPicks 記者
日本人の睡眠時間が短いことは、これまで様々なデータで示されている。
睡眠記録アプリや国際通貨基金(IMF)のデータを使った分析を見ると、経済的に豊かな国ほど睡眠時間が長い相関が見える。
日本はこの相関から外れており、1人当たりのGDPが同程度の欧州諸国に比べ、1時間ほど睡眠時間が短い。
この調査だけでは、睡眠時間が長いから経済的に豊かになるという因果関係まではわからないが、日本が深刻な状況であることは確かだ。
睡眠不足が個々人の健康や仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことも、様々な研究で明らかになってきた。
しかし日本では、従業員の睡眠時間確保に向けた取り組みは不十分だ。「健康経営」という言葉は聞かれるようになってきたものの、睡眠の位置づけは明確ではない。
背景には、社会科学における睡眠研究の乏しさもあるようだ。
実際のところ、睡眠時間の長さによって企業の業績は変わるのだろうか。
組織と睡眠のあり方について、労働経済学や働き方改革の専門家、さらに従業員の「眠りやすい」環境作りに取り組んだ2社にインタビューした。
INDEX
  • 睡眠時間は企業が左右する
  • 「驚くほど明確」な結果
  • 管理職ほど睡眠が必要
  • インターバルをとろう
  • 眠れる環境をつくるのは会社
  • 「徹夜自慢」の時代は終わった