テスラ、米欧など世界的に値下げ 収益性より販売重視 株価5%安
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テスラが世界的に最大20%な大幅値下げ。需要が明確に落ちてきてる。これまではマーケティング費や営業なしで売れまくっていたのが最大の強みだったけど、そこに陰りが。景気後退や競争激化もあるけど、Twitter買収によるイーロンに対する特にリベラル寄りの人たちからの反感が高まってる
注目のコメント
今までのテスラはコスト増を価格転嫁しても売れ続けてきた。その理由はテスラ購買者の多くが富裕層だからであり、彼らが買いたくなるEVがテスラしかなかったからである。逆に言えば、価格を下げる効果は量販車と較べると低いともいえる。
いままでは「テスラ」であれば売れたが、これからは既存自動車メーカーとガチでの勝負である。特にメルセデス、BMW、AUDIが電動車を揃えてきて、レクサスも2030年には全車EVと言っている中で、テスラの商品力が改めて試される時期に入ってきます。色々な要因が生産、需要の両方であるので、箇条書き。
・ずっと好調で、ギガファクトリーを複数作ったり内製化戦略を進め、Teslaの供給力が増加
・EV需要は増えているが、他社もどんどんモデルを出して、競争激化
・Model 3も2016年発表、2017年発売と時間が経過
・そして、中国NEVは昨年年末で終了したり、各国も年末で終了とか翌年減額が多い(これは他社にも影響)
供給力が上がった状態(内製化含め)なので、固定費が増加。需要サイドは、市場は成長しているものの競争激化。なので、値下げをしてでも、台数を掃かないと、固定費として厳しい。
ただ、それでも需要に対して供給力が大きすぎるとみられ、下記はTeslaの受注残の推計をしたもの。あくまで推計なので実態は分からないが、状況証拠などとは一定合致していると思われる。
https://newspicks.com/news/7913377
ただ、値下げをしても、コストは上がっている。インフレで人件費は上がっているだろうし、リチウム価格なども上がった(天井は売ったとみられるが)。
Bloombergが毎年まとめている電池価格は、調査以来初めての前年比増になっていて、値下げとコスト増で、利益率は完全な圧迫方向。
あと、景気悪化と自動車供給のジワジワとした回復を背景に、中古車市場の需給が緩和というか正常化に向かっている。これまでは、中古車価格が高かったので、買うための持ち出しが少なかったが、中古車価格が下がると実質的な価格が上がるので、買い控えにつながる可能性(下記)。Tesla固有の要因ではないが、BEVは同じ車格の場合は高いし、2023年のリスク要因。
https://newspicks.com/news/7995298
https://newspicks.com/news/7976576