2023年の新興国市場、投資家が押さえるべき7つのポイント
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注目のコメント
米国と中国の景気後退が一番世界的には影響が大きいですが、中国が読めないですね。感染状況と、台湾への出方。
2023年、人口2億人を超える国として一番危ないのはパキスタンでしょう。ことによるとナイジェリアかも知れませんが。国としての体を成さなくなるかもしれない、という意味では、ロシアよりも危ないです。
パキスタンは悪条件が重なりすぎています。
・通貨の下落と対外債務の膨張
・国際的なコモデティ価格、特に原油とガスの上昇
・イムラン・カーン前首相派による反政府運動
・パキスタン・ターリバーン運動の強大化
2021年の米軍のアフガニスタン撤退と残されていった大量の兵器、そして飢餓の広がりは、パキスタンの、特に西部において、その波及効果が顕著になってきています。
トルコは、どう転ぶかわからないですね。
すんなり政権交代するということもありえるし、エルドアン大統領が生きのびるために無茶なことをすることもありえます。
とりあえず言えるのは、エルドアン政権は、選挙までに、補助金とか年金とか公共事業とか、盛大なバラマキで政府の支出を増やすので、それはインフラを進めて、トルコ・リラを下落させる方向に作用するでしょう。新興国市場とはいっても国によってばらつきがある。低成長かどうかは特にそうだろうと思う。僕が重要だと思うのは・・。
(1)アメリカのドル高がどれだけ続くか。
主にアメリカの金利上昇に伴ったドル高は新興国には通貨危機を招きかねない要素であり、対外債務の多くをドル建てにしている新興国にとっては実質的に借金が膨らむ形になる。
(2)戦争と資源高。
ドル高と共に資源高はコストプッシュインフレという形で庶民の痛みになる。戦争という先が読みにくい要素もあるがそのスタンスによって資源が安く買える国があったり小麦粉の値上がりが直撃する国がある。そういう影響は2023年も心配の種。
(3)中国について
ゼロコロナ戦略を大きく転換した中国は新型コロナの大流行を招き混乱している。だが感染爆発は蔓延するのが早まることであり逆に収束するのも早める。凶悪変異株だとか噂レベルのことは無視していい。それが落ち着いてからは海外旅行をする人も増える。その分だけ中国の観光客を頼りにしている国への影響はでてくる。
その一方で不動産バブルの崩壊や若者の失業率の高さなどリセッションの傾向も強くなってくると思う。また習近平の政策を懸念してシンガポールなどに逃れる富裕層も増えていると聞く。日本も含め中国資産のフライトは新興国にも影響を与えそう。
あとはその新興国に住んでいるならまだしもそうでないなら集中投資はしない方がいい。ただし投資額がもとから少なく生活をそれに頼ることがない若者なら1点投資であろうが好きにしたらいいと思う。