2023/1/4

【今こそ伝えたい】真の半導体復活へ、6つの問い

NewsPicks ジャーナリスト
半導体は21世紀の「原油」、半導体工場は21世紀の「油田」です。
半導体は、パソコンやスマホはもちろん、自動運転やドローン、さらにはメタバースなど、産業の未来に欠かせません。
そのため最近では、半導体工場の奪い合いが起きるように。欧米も中国も、政府が「兆円単位」のお金を投じているホットな分野です。
日本でも昨年末、大きな動きがありました。次世代の半導体プロセッサーの国産化計画を担う「Rapidus(ラピダス)」の設立です。
政府からの700億円の支援金を受け、トヨタ自動車やデンソー、ソニーグループ、NTTなど8社が73億円を出資しました。
実は、ラピダスほど「期待」と「懸念」の入り混じった会社はありません。以下の懸念があるからです。
・本当に次世代の半導体を量産できるのか
・量産化までに1兆円以上かかるであろうお金をどこから集めるのか
・そもそも巨額のお金を投じてまで国産化する意義はあるのか
その懸念に答えるべく、登場するのが東哲郎氏。
東京エレクトロンの元CEOであり、今は産業技術総合研究所会議長。そして、このほどラピダスの会長に就任しました。
「半導体業界の重鎮である東さんが、難儀なミッションをよく引き受けた」とも言われる中、本人の口から出た言葉は、「実は、僕が提案したことなのだよ」。
さて、その真意は...
INDEX
  • Q1.なぜ世界は半導体を奪い合うのか
  • Q2.国産化プロジェクトのきっかけ
  • Q3.なぜ国産化が必要なのか
  • Q4.日本の強みはあるのか
  • Q5.本当に作れるのか
  • Q6.半導体の未来への提言