2022/12/13

【東工大✖️富士通】理工系大学こそ、変革が必要だ

NewsPicks ジャーナリスト
日本において、独特の存在感を持つ「理系」。
勉強好きで、深い知識を持ち、「科学技術立国」日本を支えてきた。一方、理屈っぽくて、ちょっぴりオタクっぽくもある...
文系と理系に真っ二つに分かれる日本の教育制度では、ある種のイメージがある。
さて、政府が「理系5割」を構想しているのはご存じだろうか。
DX(デジタルトランスフォーメーション)時代に理系人材が重視される今、ニッポンの理系教育は再び注目されている。
そんな折、日本を代表する理工系、東京工業大学や東京大学工学部が変革に乗り出している。
第1回は東工大。2024年度をめどに東京医科歯科大学との統合を発表するなど、今日本でもっとも変革に熱心な大学だ。
東工大は、次世代のスーパーコンピューター開発で富士通と産学連携を結んでいる。
そこで益一哉東工大学長と、東工大OBの時田隆仁富士通社長に、理系改革の「今」を聞いた。
INDEX
  • 新産業を生み出すのが使命だ
  • 医科歯科大には「場」がある
  • 教養は、理系の「シンクタンク」
  • 「女子少ない」問題から脱却する
  • 東工大×富士通のスパコン

新産業を生み出すのが使命だ

──医科歯科大と統合会見で、「日本経済停滞の一因は、東工大にあるのではないか」といった趣旨の発言をしました。