7&IHDがそごう・西武を売却へ、明日にも発表-関係者
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今回の買収で、ファンドはもう百貨店というビジネスモデルは取らないでしょう。
今の百貨店の強みはターミナル立地のデパ地下、富裕層向けのラグジュアリー集積地になっています。特に若い世代の富裕層を新たな外商顧客として取り込もうと必死です。しかしこれができるのは長年にわたって外商部隊を育ててきた老舗百貨店しかできない。三越伊勢丹、高島屋、大丸松坂屋です。
銀座松屋はすでにお店の多くのスペースをLVMHに明け渡してしまって、独自性というのは難しくなっています。
そごう、西武の場合、旗艦店である池袋、横浜、千葉、広島ですが、どこも建物が老朽化しています。
このビルを百貨店として再生するにはROIが成立しません。
やはり、有楽町そごう跡のビックカメラのような形になるのでしょう。
百貨店業界にいた人間としては水島社長時代のイケイケそごうの時代とか、美味しい生活で素晴らしい広告戦略を展開したセゾングループの西武百貨店は懐かしいです。
西武百貨店だけがラグジュアリーブランドをフロアの高層階で展開できたんです。これはブランドとの強い絆と力関係がある西武にしかできないことでした。
店づくりをしてきた私にはめちゃ羨ましいフロア構成でした。
すでに西武、そごうには昔の面影、社内文化はなくやはり、コンビニ経営的なデータ経営がされています。
百貨店経営を全てデータ経営にしたら、今の株式市場では百貨店は存在できません。
SGDSの時代は百貨店の良いところを持続しながらも、会社全体では高効率経営できるような事業ポートフォリオを組むのが求められているように思えます。
注目のコメント
7月にフォートレスが優先交渉権を得てからはや4ヶ月。交渉は相当難航しているのでしょう。とはいえ7&IHDとしてそごう・西武を売却しないという選択肢はないはずで、明日どういう決着をするのか、ある意味期待したいと思います。課題として想定されるのは、既存テナントの退去に係る費用負担と人の扱いですが、私の知る限りフォートレスは、経済合理性で妥協することのない会社。コストを上回る、買収後の付加価値をどうやって生み出すか、ウルトラCがあるかに注目したいと思います。
西武が、二流デパートから一流デパートへと移行しつつあった時代、パルコは貧乏学生にとって、手の届く憧れであり、バブル前夜は「おいしい生活」の西武で、生まれて初めての外商分引きカードを発行してもらえた時は、自分が何か偉くなったような気がしたものでした。単にものを売る空間ではなく、さまざまな文化的発信を行っているのも、ただのデパートとは違う、魅力でした。
最初のつまずきは、やはり因縁の、異母兄弟の確執?
百貨店が凋落する一方で、コンビニ業界でますます発展するセブンアイグループを見るに、百貨店がコンビニを早い段階に買収するという選択肢はなかったのかと、せんなきことを思ってしまいます。西武デパートと共に育った身としては。。。百貨店業界は苦しいでしょうね。
インバウンドの時は高級品が売れて潤っていた感もありますが…。
買う方のファンド側としては、インバウンドが復活する前にできるだけ安値で買いたいと考えるはずです。
7&Iも、衰退産業である百貨店を切り離したいと思うはずです。
ヨドバシが店舗を拡大すれば、他の量販店にとっては脅威となるはず。
家電量販店の再編も起こるかもしれません。